ダニエル・ラドクリフ流インターネットとの付き合い方「荒らしはやめよう」
映画『ガンズ・アキンボ』に主演したダニエル・ラドクリフ(31)がテレビ電話インタビューに応じ、インターネットとの付き合い方について語った。
今回ダニエルが演じたのは、インターネット掲示板やコメント欄に過激な書き込みをする“ネット荒らし”が趣味のマイルズ。そうすることで仕事の憂さ晴らしをしていた彼だが、違法なライブ配信デスマッチ「スキズム」(何でもありの殺し合い!)のコメント欄を荒らしたことでサディスティックな主催者に身元を突き止められ、両手を銃に改造されてしまう羽目に。本作ではその二丁の拳銃を武器に強制的に「スキズム」に参加させられたマイルズのハチャメチャな戦いが、ノンストップかつバイオレントに描かれていく。
『ハリー・ポッター』シリーズの主演として幼くして世界的なスターとなったダニエルにとっても、自分に合ったインターネットとの付き合い方を見いだすのには時間がかかったという。「『ハリー・ポッター』シリーズをやっていた頃は、インターネットは全く見なかった。そして突然、19歳か20歳の時に『何てこった、こんな世界が存在していたのか!』と気付いたんだ。人々が僕のことをいろいろ話しているぞってね」と振り返る。
しかし、ネット上で自分について書かれているものを見ることは精神衛生上よくなかったといい、「それから2年くらいはその世界にどっぷり浸かったわけだけど……あれはいい考えではなかったね(笑)。今そうしている人たちには、すぐやめるよう強くおすすめするよ。本当に頭がおかしくなる。見ないのが一番だ」とダニエル。「今は、インターネットとより良い関係を築けているよ。僕自身はSNSをやらずに、Twitterで好きな作家、ポッドキャスター、コメディアン、アスリートたちが何を話しているのかを見るくらい。ガールフレンドがSNSをやっているのを彼女の肩越しに見ることはあるけれど、インターネットとの関係はそれくらいだね。僕にはそれくらいの方がいいんだ」と笑っていた。
本作のマイルズのように“ネット荒らし”ばかりしている人たちへは、「そんなことはやめなよ」とメッセージを送る。「荒らしをしても、事態は何も良くならない。そうやって主張を述べていると思っているのかもしれないけれど、そういうやり方じゃ主張は述べられない。それに、自分の中に憎しみを生み出すということを常にしているというのは、その人たち自身にとってもいいことだとは思わない。長期的に見たらきっと、その人の精神に悪い影響を与えると思うよ。だから、荒らしはやめよう!」と訴えた。(編集部・市川遥)
映画『ガンズ・アキンボ』は2月26日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開