吉永小百合、共演の松坂桃李&広瀬すずは「キリンのようにすくすく」「涼やか」
松坂桃李と広瀬すずが14日、東京国際フォーラムで行われた映画『いのちの停車場』の完成披露試写会に出席。本作で主演を務めた吉永小百合が二人との共演を振り返って、称賛の言葉を送った。舞台あいさつには吉永、松坂、広瀬とともに共演者の南野陽子、小池栄子、みなみらんぼう、泉谷しげる、中山忍、石田ゆり子、田中泯、西田敏行、成島出監督も登壇した。
松坂桃李&広瀬すず『いのちの停車場』特別バージョン予告編【動画】
本作は、現役医師でもある作家・南杏子の小説を原作に、在宅医療を行っている診療所に勤めることになった元救命救急医がさまざまな患者と向き合う姿を描く物語。吉永がまほろば診療所に勤める白石咲和子、広瀬が看護師の星野麻世、松坂が大学病院の事務職を辞めて咲和子を追ってきた野呂聖二を演じる。
広瀬と松坂はベテランの役者陣に囲まれ、どんな立ち位置で役を演じるかが難しかったという。松坂は「僕とすずちゃんは監督から『太陽のような存在でいてほしい』と言われていたんです。そうなれるようにしっかりと務めようと撮影現場で向き合っていました」と振り返る。広瀬も「太陽というのはクランクイン前から言われていて、ずっと意識しながらやっていました。私が過去のことを話すシーンがあるのですが、とても大切なシーンなので、監督とお話をして、ご指導いただきながらお芝居をしました」と語る。
そんな二人について、吉永が「すずちゃんは本当に涼やかで可愛らしくて。桃李さんはキリンのようにすくすくと成長されていて、そんな二人を毎日見ていて楽しかったです」と声をかけると、嬉しそうな表情を浮かべた。
コロナ禍のために完成が危惧された本作。松坂は感慨深げで「こうやってみなさんと対面して作品を届けることができる。そのことに感謝します」としみじみ。広瀬も「偉大な先輩方とご一緒できました。完成を観て希望のある作品だなと思います。みなさんにこの映画早く届けばいいなと思います」とコメントした。(取材・文:名鹿祥史)
映画『いのちの停車場』は5月21日より全国公開