こんな岡田将生が見たかった!「大豆田とわ子と三人の元夫」2話で猛反響
20日に放送された松たか子主演のカンテレ・フジテレビ系4月期ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(毎週火曜夜9時~)は、岡田将生演じる弁護士・中村慎森(なかむら・しんしん)をメインにした涙を誘うエピソードが展開。名ゼリフを繰り出す岡田の演技が話題を呼び、タイトルのほか岡田の名前がTwitterトレンド入りした(※ネタバレあり。第2話の詳細に触れています)
本作は、ドラマ「最高の離婚」(2013)、「カルテット」(2017)などラブストーリーの名手として知られ、映画『花束みたいな恋をした』が大ヒット中の坂元裕二がオリジナル脚本を手掛けたロマンチックコメディー。バツ3の社長・大豆田とわ子(松)が、3人の元夫(岡田将生、角田晃広、松田龍平)に振りまわされながら幸せを探し求めるさまを描く。第2話では、とわ子の3番目の夫でとわ子が社長を務める「しろくまハウジング」の顧問弁護士・慎森が、いかにして離婚に至ったのかが明らかに。今もなおとわ子への思いを引きずり、プライドと未練の狭間で苦悩するさまが映し出された。
慎森といえば、一言でいうと「面倒くさい」性格。会社で誰かがお土産を買ってくれば「それ必要? お土産買うのに何時間かかった?」と難癖をつけ、口ではとわ子の再婚を望みつつ、とわ子が男性と親しげにしていると「結婚相手としては理想だね」と言いながら粗探しをして「まだ半袖のシーズンじゃないよね?」などと嫌味を言う。ある時は、慎森が公園で出会った女性・小谷翼(石橋菜津美)から「人の笑顔を見てうれしくなったりしないの? 人を幸せにできたら自分も幸せにできるでしょ」と言われれば「え、なんで? そういう言葉は紙に書いてトイレの壁にでも貼っておけばいいんじゃないかな」と憎まれ口を返す。絵に描いたような天邪鬼だが、一方で「僕には人を幸せにする機能が備わっていない」と自身を客観視している面もある。
そんな慎森を大きく動揺させたのが、第2話でとわ子が思い出のソファーを捨ててしまったこと。そのソファーは、慎森にとってとわ子と過ごした幸福な日々の象徴だった。2人の元夫たちも交えたすき焼きパーティ(春のすき焼き祭り)では、とわ子と二人きりになった際にまわり道をしながらも、ついに本音を吐露。「思い出にできない」現状を打ち明け、公園で翼に慰められる場面では「どうして諦められないの?」という翼に「幸せだったからでしょ。いいことだってあったからでしょ」「子供の頃からイベントが嫌いだった。クリスマスも節分も、みんなが楽しんでいるものに居場所がなかった。でも、彼女との結婚式だけは幸せだった」「この人に出会えた俺、世界一幸せだと思えた瞬間があった。あったのに、自分で捨てちゃったよ」と素顔を見せた。
まくし立てるような話し方や、相手を言い負かした時のドヤ顔、誤ってペットフードを食べてしまったときの動揺ぶり、元妻に拒絶され傷ついた顔、本心を打ち明ける際の真顔、そして元妻と「ゼロ距離」になった際の至福のひととき……。終盤、とわ子との「苺タルト」を巡る会話も涙を誘い、放送中から視聴者の間で「永久保存版」「可愛くて愛おしい」「こういう岡田将生が見たかった」と多くの感想で盛り上がった。
なお、岡田をメインにした2話の主題歌「Presence II (feat. BIM, 岡田将生) / STUTS & 松たか子 with 3exes」も「最高すぎる」と反響を呼んでいた。公式Twitterによると、ラッパーのBIMが「内容にとっても寄り添ったリリックを書いてくださいました」という。(編集部・石井百合子)