アンソニー・ホプキンスのすさまじい演技…『ファーザー』戦慄の本編映像
第93回アカデミー賞で主演男優賞と脚色賞の2部門に輝いた映画『ファーザー』より、アンソニー・ホプキンスの鬼気迫る演技に戦慄させられる本編映像が公開された。
『ファーザー』は、フランスの劇作家フロリアン・ゼレールが自身の戯曲を、アンソニーを主演に迎えて映画化した作品。娘役は『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンだが、今回の映像に“彼の娘”として登場するのは『ゴーストライター』のオリヴィア・ウィリアムズだ。二人の会話は全くかみ合わず、アンソニーはいらだちを募らせ……。年老いて認知症を患った主人公の視点で、記憶や時間が混乱していく恐怖をホラーやサスペンスのように描いた本作。そんな緊張感漂う雰囲気を感じることができる映像となっている。
アンソニーは本作での演技で、『羊たちの沈黙』以来実に29年ぶりにアカデミー賞主演男優賞を獲得。さらに83歳での同賞受賞は、史上最高齢という快挙だ。最有力とされていた『マ・レイニーのブラックボトム』の故チャドウィック・ボーズマンさんを押さえての受賞には驚きの声も上がったが、本作を観ればなぜアンソニーが受賞したのか大いに納得させられるはずだ。（編集部・市川遥）
映画『ファーザー』は公開中