有村架純は雪代巴くらい「ミステリアス」佐藤健が明かす
有村架純が17日、都内で行われた「『るろうに剣心 最終章 The Beginning』10thアニバーサリーイベント」に佐藤健、江口洋介、大友啓史監督とともに登壇。主演であり、ほぼ同じシーンに出演していたという佐藤が、撮影現場での有村について語った。
和月伸宏による人気コミックを、大友監督が佐藤主演で実写化した本シリーズ。その最後を飾る『The Beginning』では、謎につつまれていた緋村剣心の過去、そして頬にのこる十字傷の秘密が明かされる。有村は剣心の妻だった女性・雪代巴(ゆきしろ・ともえ)を演じた。
有村の印象を尋ねられた佐藤は、「巴くらいミステリアス。心の奥底で何を考えているかがわからない。何か隠し持っているんじゃないか……もっと知りたい……と思わせるような人」と回答。
一方の有村は、佐藤について「現場で一緒に過ごす中で、心強い、身をゆだねられるというか……」と話すが、佐藤はピンとこないようで、「身なんかゆだねてたの?」と質問。すると有村は、「剣心さんに気持ちを寄せて、一か月間過ごしていたんですけど、伝わってないですか?」と逆質問。思わぬ反撃に佐藤は苦笑いし、「いや、伝わってます」と返すも、「どんなに長いセリフも一回も間違えないし、めちゃくちゃ一人でちゃんと立ってましたよ。めちゃくちゃ自立してましたよ」と見解の違いを述べて、会場の笑いを誘った。
しかし同じ思いもあったようで、有村は「一つ一つを丁寧に考えながら紡ぐことができました」と巴役に自信をのぞかせつつ、「撮影は一か月から一か月半だったんですが、とても長く感じました。だけど、あっという間に終わってしまって、夢の中みたいな感覚でした。とても不思議な一か月間でした」と吐露。
佐藤も「僕もそうだったんですよ」と続くと、「我々は同じ夢の中にいたのかもしれません……」と意味深にコメント。さらに、「ちゃんと時代劇をやろうと地に足をつけてやったはずなんですけど、この世界が現実なのか幻想なのか、あまりにも美しくてフワフワしていました。登場人物も実在の人物だったりしますが、全員が生きているんだか亡霊だかのような、なんともいえない不思議な世界観で続いていきました」と振り返っていた。(取材:錦怜那)