ダークサイドが地球に降り立ち…幻の『ジャスティス・リーグ』続編構想、ザック・スナイダーが明かす
DC映画『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』のメガホンを取ったザック・スナイダー監督がリモート取材に応じ、現状製作される予定はないという続編の構想について語った。
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本作は、2017年に劇場公開された『ジャスティス・リーグ』を途中降板したスナイダー監督が、当初の構想に基づいて再撮影・再編集を行い製作したディレクターズカット版(通称:スナイダー・カット)。劇場公開版では登場しなかったキャラクターや、各ヒーローたちのサイドストーリーが追加され、約4時間にわたって壮大な物語が展開する。
スナイダー監督によると、続編のメインヴィランは本作にも登場するダークサイド(レイ・ポーター)になる予定だったとのこと。ダークサイドとは、全宇宙の生物を支配しようとする強大な敵で、3つのマザーボックスを利用して、全生命の精神を意のままに操れる「反生命方程式(Anti-Life Equation)」を手に入れようと目論んでいる。
「続編では、ダークサイドが地球に降り立ち、レックス・ルーサーが反生命方程式を解き明かしてしまう。まずいことに、レックスはダークサイドに接触し、反生命方程式を彼に渡してしまうんだ」と説明するスナイダー監督。レックス・ルーサーは『ジャスティス・リーグ』劇場公開版のラストで自由の身になっており、スナイダー版の続編でも再び暗躍することになっていたようだ。
さらに、「レックスは、ロイス・レインを殺害すればスーパーマンを誘き出せるとダークサイドに耳打ちする。そして、それが現実となり世界が崩壊するんだ」と続けたスナイダー監督は、「数年後、終末世界でバットマン、ジョーカー、メラ、サイボーグ、フラッシュら生き残ったヒーロー&ヴィランが手を組み、もとの世界に戻そうと立ち上がる」と説明。太古の昔に地球で起きた戦いのような、ダークサイド率いる闇の軍勢と地球を守るヒーローたちによる全面戦争も予定していたという。
残念ながら、現時点でDC及び米ワーナー・ブラザースがスナイダー版『ジャスティス・リーグ』続編を製作する予定はない。スナイダー監督も「現状は難しい」と消極的な姿勢を見せつつ、「今後何が起こるかわからない。突然企画が浮上することだってあるからね」と補足していた。(編集部・倉本拓弥)
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