亡き妻をあの世から召喚…「ダウントン・アビー」スタッフ&キャストが名作戯曲を映画化!
テレビドラマシリーズ「ダウントン・アビー」のスタッフとキャストが集結する『BLITHE SPIRIT(原題)』の邦題が『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』に決定し、9月10日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが明らかになった。
本作の原案は、1941年に初演されたノエル・カワードによる戯曲「陽気な幽霊」。これまで約2,000回にわたって再演を重ねてきた同作は、1945年にデビッド・リーン監督により映画化されたことでも知られる。監督を人気テレビシリーズ「ダウントン・アビー」に参加したエドワード・ホールが手掛け、主人公を同作のマシュー・クローリー役で注目を浴びたダン・スティーヴンスが演じる。共演にはレスリー・マン、アイラ・フィッシャー、ジュディ・デンチなどが名を連ねる。
ベストセラー作家のチャールズ(ダン)はスランプを抜け出すべく、霊媒師マダム・アルカティ(ジュディ)の力を借りて事故死した最初の妻エルヴィラ(レスリー)を呼び戻す。彼の小説は生前のエルヴィラが生み出したアイデアを書き留めたもので、ハリウッド進出のチャンスをかけた初脚本も彼女の力なしでは無理だと思い知ったのだ。エルヴィラは夫との再会を喜ぶも、自分が幽霊で彼に新妻ルース(アイラ)がいることを知る。それでも頼まれるままに“共同”制作するうちに楽しかった日々が蘇り、エルヴィラは脚本が完成しなければいいと願うのだが、この世にいられる期限は刻一刻と迫っていた。
物語の舞台は1937年のイギリス。この時代に建てられた英国のアール・デコ様式の豪邸を使用し、レトロでエレガントなファッションとインテリアなどの細部が再現されている。公開された場面カットでは、緑豊かな庭園で脚本執筆のためにチャールズとエルヴィラが共同作業する様子や、かつての妻と現在の妻そして夫という奇妙な関係やマダム・アルカティを交えて行われる摩訶不思議な儀式の様子などを捉えている。(編集部・大内啓輔)