ウィレム・デフォー、怒りに我を忘れてロバート・パティンソンを…『ライトハウス』緊迫の本編映像
ウィレム・デフォーとロバート・パティンソンが共演する映画『ライトハウス』(7月9日公開)より、緊迫感あふれる本編映像が公開された。
ウィレム・デフォーのすごすぎる演技…『ライトハウス』本編映像
本作は、映画『ミッドサマー』『ムーンライト』などで知られるスタジオ「A24」が製作を手掛け、『ウィッチ』などのロバート・エガースが監督を務めたダークスリラー。1890年代を舞台に、ニューイングランドの孤島にやってきた2人の灯台守が、嵐のせいで島に閉じ込められてしまい、次第に狂気と幻想に侵されていく模様が描かれる。
古くから受け継がれる言い伝えを真摯に守るベテランの灯台守トーマス(ウィレム・デフォー)と、問題のある過去を捨てて新たなスタートを切ろうとしている若者ウィンズロー(ロバート・パティンソン)。今回公開された本編映像は、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す二人だけの食卓シーンから始まる。
自身の前任者について質問したウィンズローに、トーマスは「気が狂って、人魚について話し始めた、悪い前兆だ」と少しずつ答え始める。「最後は“鶏の歯”ほどの理性も残っちゃいなかった。灯りの中に魔法が宿ると信じてやがった」と続け、船乗りの守り神と言い伝えられる守護聖人の聖エルモが火を放ったんだという前任者の言葉をうやうやしく明かすトーマス。それをウィンズローが「ホラ話だ」と鼻で笑うと、呆れたトーマスは彼を戒めるが、それでも聞く耳を持とうとしない彼に怒りを爆発させる。殴っても気持ちは治まらず、呆然と我を失ってしまう、という緊迫感あふれる一場面が切り取られている。
エガース監督はデフォーの演技について「非常に具体的な指示でも取り込むことができる不思議な能力があります。最初の文の3行目の2番目の単語を少し速くしてから、全体を半分のトーンに落とすように頼むと、彼は正確にそれを実行します」というエピソードを披露。デフォーの迫真の演技に目が離せなくなるシーンとなっている。(編集部・大内啓輔)