神木隆之介＆中村倫也『100ワニ』のアドリブを振り返る！

　俳優の神木隆之介と中村倫也が9日、都内で行われたアニメーション映画『100日間生きたワニ』の初日舞台あいさつに登壇し、“アドリブ”シーンを振り返って素直な思いを吐露した。この日は、新木優子、ファーストサマーウイカ、上田慎一郎監督、ふくだみゆき監督も来場した。

【写真】神木隆之介、中村倫也、新木優子のいい笑顔！くす玉割りの様子

　SNSで100日にわたって投稿された、きくちゆうきの4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」をアニメ映画化した本作。ワニの生きた何げない日常と、ワニがいなくなった後の仲間たちの姿が描かれる。

　ボイスキャスト陣はそれぞれに収録を楽しんだ様子。神木は自身が声を担当するワニと、中村演じるネズミ、木村昴演じるモグラがじゃれ合っているシーンについて、中村らと仕事やプライベートで交流があることから、「（ワニたち）3人でワチャワチャしている感じは、（僕たち）3人の関係性に乗っかっているので観ていただきたい。ほっこりします」と自信をのぞかせる。中村は「ネズミとワニでゲーム大会に出るんですけど、格闘ゲームの中に出てくるキャラクターの声をやったときが一番楽しかった」と笑みをこぼすと、「戦う男の背中と声にも注目してもらえたら」と呼びかけた。

　一方で、上田監督が「アドリブのシーンもやってもらった」とねぎらいの言葉をかけると、「この場を借りてクレームを入れなきゃね」と中村が神木に提案する一幕も。コンビニの前でワニたちが話している場面など、アドリブでのセリフをお願いされたシーンが3か所あったというが、中村は「何パターンもやったけど、どれも使われていなかった。あれはなんだったんだろう……」と首を傾げる。上田監督は「最初（のテイク）がメチャクチャ」と思わずぶっちゃけて苦笑いを浮かべつつ、「1回メチャクチャにやってもらうのも必要。その自由にやってもらったのを見てから整えたものが今残っている」と釈明し、「そこは僕らが書いたセリフではなく、みなさんから出てきた言葉なので注目です」とアピールした。その意見に、中村は「3人のうち2人がムチャクチャをやるタイプの役者。僕と木村……」と反省の色を見せていた。

　神木は、新木演じるセンパイとワニとのちょっと気まずいシーンのアドリブを思い返す。そもそも、声の収録の際にアドリブは「あまり体験したことがない」そうで、「緊張しました」と明かすと、新木も同意するが、その緊張感がうまく画とマッチしていたことも満足そうに語っていた。（錦怜那）

映画『100日間生きたワニ』は公開中