絶体絶命の状況が一転…クローンの驚異的な能力が発動『SEOBOK/ソボク』本編映像
韓国の人気俳優コン・ユとパク・ボゴムが共演する映画『SEOBOK/ソボク』(7月16日公開)から、クローンの驚異的な能力が発動する危機一髪のシーンを捉えた本編映像が公開された。
本作は、人類初のクローン・ソボク(パク・ボゴム)護衛の任務についた、余命宣告を受けた元情報局エージェントのギホン(コン・ユ)の運命を描くSFサスペンス。任務早々に襲撃を受けたギホンとソボクが、危機的な状況のなか衝突を繰り返しながらも徐々に心を通わせていく姿が描き出される。監督を『建築学概論』などのイ・ヨンジュが務めた。
今回公開されたのは、二人組の追っ手がソボクとギホンのいた隠れ家に踏み込み、襲撃する緊迫の一場面を切り取った本編映像。拳銃を向ける追っ手と対峙するギホンの後ろで、今までになく冷たい表情を浮かべるソボク。ギホンを狙った銃弾が操られているかのように軌道から逸れたかと思うと、ソボクに銃口を向けていた男の足元がひび割れ、すさまじい爆風が巻き起こる。粉々になった部屋にはソボクだけが無傷のまま佇んでおり、ギホンはソボクの隠された能力の驚異的なパワーに気がつく……という驚きの場面がノンストップで展開する。
本作では、重力と圧力をコントロールするソボクの特殊能力を表現するために、スタッフが技術を結集。演出チームはリサーチを重ねて、ソボクの覚醒に伴う段階別能力値を設定したうえで、能力の方向性とアルゴリズムから覚醒前後の綿密なデザインを作り上げた。美術チームは空間と事物の変化や破損程度を何段階にも分けて作り込み、撮影チームは特殊効果チームが作った振動器の上にカメラをセッティングすることで、CGに頼らずとも観客がソボクの能力を実感できるように試みた。
スペクタクルなアクションや壮大なスケールよりも、ソボクというキャラクターの感情と情緒を代弁するニュアンスの表現に苦労したというCGチームは、各パートの共同作業によって作られた撮影ソースを活用し、映画への没入感をマックスに高めるべく完成度を高められている。難解な設定の能力の演技が求められたパク・ボゴムは「撮影のときは特殊効果を使わずにさまざまな感情を表現しなければなりませんでした。編集でCGが加わった映像をイメージしながら演じるのは難しかったのですが、完成したシーンを観るのがとても楽しみでした」と振り返っている。(編集部・大内啓輔)