映画版「ウィキッド」は最高のキャストに期待して!監督が明言
ミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』の日本公開を30日に控えるジョン・M・チュウ監督がインタビューに応じ、次回作の一つである「ウィキッド」映画版においてファンが何に期待できるのかについて語った。
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「ウィキッド」は、「オズの魔法使い」に登場する西の悪い魔女・エルファバと南の善い魔女・グリンダの知られざる友情を描いた大ヒットミュージカル。ブロードウェイ版はトニー賞で10ノミネートを果たし、エルファバ役イディナ・メンゼル(『アナと雪の女王』のエルサ役など)のミュージカル主演女優賞をはじめ計3部門で受賞した。映画版にはブロードウェイミュージカル版のプロデューサーであるマーク・プラット、脚本のウィニー・ホルツマン、作詞作曲のスティーヴン・シュワルツが参加している。
6月初めの取材時、ちょうど映画版「ウィキッド」に取り組み始めたところだと明かしたチュウ監督。「作詞作曲のスティーヴン・シュワルツ、脚本のウィニー・ホルツマンと会って、映画版はどんなビジュアルで、どんな雰囲気になるかということを話したところなんだ。まだ初期段階だけど、すごく、すごく興奮しているよ」と声を弾ませる。
ファンが何を期待できるのかについては、「多くは言えないけれど、言えるのは……僕たちは最高のキャストを起用するよ」と明言。「オズという架空の世界を舞台にした作品であっても、物語の真実をきちんと語れるようにするつもりだ。『ウィキッド』の楽曲はものすごくパワフルだからね」と意気込んでいた。
チュウ監督は『美女と野獣』『リトル・マーメイド/人魚姫』『アラジン』『ライオン・キング』などディズニーのミュージカルアニメーション映画、そして「雨に唄えば」や「ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」といった舞台を観て育ち、常にミュージカル好きだったという。『イン・ザ・ハイツ』は「ハミルトン」でおなじみのリン=マヌエル・ミランダが原案・作詞作曲・主演を務めてその才能を世に知らしめた名作ミュージカルを基にしており、チュウ監督は鮮やかなビジュアルセンスと音楽&ダンスへの造形の深さで、ラテン系の若者たちがたくましく生きる姿をサルサ、ヒップホップなどノリノリの楽曲に乗せてエネルギッシュに活写している。批評家からの評価も高い同作を観れば、ミュージカル映画におけるチュウ監督の手腕は間違いないと確信できるはずだ。(編集部・市川遥)
映画『イン・ザ・ハイツ』は7月30日より全国公開