上白石萌歌はキラキラしている！細田佳央太が尊敬「自分もこうならなきゃ」
女優の上白石萌歌と俳優の細田佳央太が21日、都内で行われた映画『子供はわかってあげない』の公開記念舞台あいさつに登壇。細田は、主演女優として撮影現場で輝きを放つ上白石に感化されたことを明かした。この日は、千葉雄大、沖田修一監督も来場した。
本作は、田島列島のコミックを実写映画化した青春映画。書道部男子のもじくん（細田）との運命的な出会いをきっかけに、幼い頃に別れた元教祖の父親・藁谷友充（豊川悦司）と再会した水泳部女子の美波（上白石）の宝箱のような夏休みを描く。
上映後の舞台あいさつということで、監督・キャストはラストシーンを観客と一緒にスクリーンで鑑賞したそうで、上白石は「こんなに素敵な夏を過ごさせていただいたんだな……とうれしさを噛みしめていました」と吐露。
また、「脚本を読んだときは胸がいっぱいになって、そのまま台本を閉じて、スーって深呼吸してしまうくらい素敵なラストシーンでした」と話すも、ラストシーンと、その前に撮影したシーンの美波の感情が真逆だったことから、「正直、お芝居をできると思っていなくて、きっと無理なんじゃないかと現場に行きました」と裏話を明かす一幕も。しかし、「もじくんを見ていると高揚感があったので、お芝居というより（思わず）笑っちゃったとか、泣いちゃったみたいな気持ちに近い感情」が沸き起こったことで演じ切ることができたそうで、「佳央太くんに心を支えられました。助けられました」と礼を述べた。
細田は、撮影中は「技術面でも精神面でも今より足りていない時」と振り返り、「上白石さんの役づくりを含めた精神的な強さに感化されました」と告白する。「海にも入るし、日焼けするくらい日に当たっているし、毎日撮影があるから疲れるじゃないですか。でも、現場でキラキラしているのを見て、自分もこうならなきゃいけないと勉強になりましたし、自分に足りないものが新たに見つかりました。精神的な面で、これからも土台になり続ける作品だと感じています」と感謝を示した。
昨年の公開延期を経て、昨日ついに初日を迎えた本作。原作者の田島から撮影現場を訪ねたことが「一生の思い出」になったことを伝える絵日記風のメッセージカードが寄せられると、上白石は「かわいい！ 素敵」と感激。そして、「昨日は興奮して、原作と台本をウルウルしながら読み返しました。本当にこの日を心待ちにしていたんだな……という気持ちと、この作品が自分の中でこんなにも大切で心の大きいところを占めていたんだ……と感じました。わたしの大切な作品が、みなさんにとっても大切な作品になるといいなと思います」と呼びかけた。（錦怜那）
映画『子供はわかってあげない』は公開中