本当にNHK?オダギリジョー演出「オリバーな犬」に猛反響
オダギリジョーが脚本、演出、出演を務めるNHKドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(9月17日、24日、10月1日<全3回>毎週金曜夜10時~10時45分放送)の初回が17日に放送され、タイトルや主題歌を担当するEGO-WRAPPIN’がTwitter上位にトレンド入り。SNS上では「NHK攻めすぎw」「眩暈がしそうな豪華なキャスティング」と大いに盛り上がっている(※ネタバレあり。1話の詳細に触れています)
本作は、鑑識課警察犬係に所属する警察官・青葉一平(池松壮亮)が、相棒である警察犬オリバーと共に不可解な事件の数々に挑んでいく物語。シェパード犬のオリバーはなぜか主人公と視聴者にだけ、犬の着ぐるみ姿の「おじさん」に見えるという不可思議な設定となっている。
事件の始まりは、スーパーボランティア(!)とされる男性(佐藤浩市)が、11年間行方不明だった少女(玉城ティナ)の遺体を見つけたこと。そんななか、とある家で詐欺被害があり一平&オリバーらに出動要請があり、2人は捜査をするなかでトンでもないモノを発見する。
冒頭からオダギリの妻である香椎由宇が占い師姿で登場。EGO-WRAPPIN’の「サイコアナルシス」がBGMに使用されたアニメーションのオープニングで視聴者は大いに盛り上がり、その後10分足らずで麻生久美子、本田翼、岡山天音、國村隼、永瀬正敏、鈴木慶一、細野晴臣、橋爪功らそうそうたる顔ぶれが登場し、「何のお祭りだ」「出てる人凄すぎ」「映画並みのキャスティング」と話題沸騰。とりわけ、半グレ集団にふんした永山瑛太は強烈な風貌で「誰かわからなかった」と驚きの声が寄せられていた。
さらに、オダギリ演じるオリバーの変態的キャラに「w」のマークの嵐。犬なのに煙草を吸いながらスマホをいじっていたり、酒を片手に葉巻を吸っていたり。無類の女性好きで、「かわいい!」と駆け寄る女性たちにはデレデレ。調子に乗るオリバーを横目に、その都度一平が「ノミとかシラミがいるから触らないほうがいい」などと女性たちにくぎを刺すといった感で、ボケとツッコミのような掛け合いも好評。
ミステリー仕立てのシュールな作風に、オダギリが主演を務めた三木聡監督のドラマ「時効警察」「熱海の捜査官」のほか、「ツイン・ピークス」(=遺体で発見された美少女)や映画『ブルーベルベット』(=切り取られた人間の耳)などのデヴィッド・リンチ作品を彷彿とさせるという声も。また、分割画面やモザイク、ピー音、シュールな会話など予想の斜め上を行く演出に「これNHKだよね?」とうれしい悲鳴が相次いだ。
2話は24日放送。オリバーが発見した拳銃は、発見された少女の遺体と関係があり、一平は先輩の漆原(麻生久美子)と共に、拳銃の持ち主と思われるヤクザ組織「関東明神会」へ。一方、少女の事件を追っていたフリーライター・溝口健一(永瀬正敏)は遺体発見を受けて情報収集に奔走し、明神会の若頭・龍門(松重豊)に取材を申し入れる。(編集部・石井百合子)