リアルすぎるピノッキオの撮影秘話 3か月&毎日4時間の特殊メイク
ダークファンタジー映画『ほんとうのピノッキオ』(11月5日公開)で目を引かれる、木目がリアルな主人公ピノッキオのビジュアル。このたび、特殊メイクの秘話が明かされた。
著名な児童文学「ピノッキオの冒険」(著:カルロ・コロディ)を実写映画化した本作は、丸太棒が変身したピノッキオの奇想天外な大冒険を、イタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督が原点に回帰してビジュアライズしたダークファンタジー。旅の途上に登場する世にも奇妙な生きものたち、人生の不条理や社会風刺を盛り込んだ寓話的なストーリー展開を、圧倒的な映像美で描き出した。
「観る者を魔法の世界に入り込ませ、キャラクターと一緒にいるような気持ちにさせなくてはいけない」と語るガローネ監督が一番苦労したというのが、ピノッキオの特殊メイク。リアルに再現されたピノッキオの顔の木目はCGではなく、3か月もの期間、撮影当時8歳だったピノッキオ役のフェデリコ・エラピが毎日4時間この特殊メイクをこなして撮影に臨んだという。特殊メイクを手掛けたマーク・クーリエも「1週間や2週間ならまだしも、3か月もなんて誰もやったことがない」と前代未聞の試みだったと明かしている。
細部までこだわり抜かれた特殊メイクと衣装の数々を楽しめる場面写真も併せて公開された。(清水一)