『ワイルド・スピード』キャスト仲悪すぎ…ロック&ヴィンの不仲問題が再燃
映画『ワイルド・スピード』シリーズのロック様ことドウェイン・ジョンソン(ホブス役)が、ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット役)についてあらためて Vanity Fair のインタビューで語り、二人の不仲問題が再燃している。
ドウェインとヴィンの不仲が広く知られることになったのは、シリーズ第8弾『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)の撮影中。ドウェインが、撮影現場でプロ意識に欠ける振る舞いをしていたというヴィンを「チキン野郎」とInstagramで公然と批判し、他のキャストも巻き込んだ騒動に発展した。その後も、ドウェインが自身を主役にしたスピンオフ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)を進めたために、本家シリーズ第9弾が公開延期になったとして、ヴィン派のタイリース・ギブソン(ローマン役)が「おまえが『ワイルド・スピード』ファミリーを引き裂いた」とドウェインを裏切り者扱いするなど関係は悪化し、シリーズ第9弾にはドウェインは出演しないことになった(※当時、ドウェインはスケジュールの都合だと説明した)。
2019年にはドウェインが『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のヒットをファンや関係者に感謝するInstagram動画の中で、「そして最後に、兄弟であるヴィンに『スーパーコンボ』をサポートしてくれたことを感謝したい」と語ったことでついに二人は和解したのではと話題に。当時新婚だったドウェインにヴィンからお祝いのメッセージも届いたといい、「10年前、君が俺を『ワイルド・スピード』に迎えてくれて、感謝している。君も知っての通り、俺の目的はずっとこのフランチャイズをよりよいものにする手伝いをすることだった。俺たちはそれを正しいやり方で、賢いやり方で成し遂げたんだよ。兄弟、君のサポートに感謝している」「そしてもちろん、全ての道は一つのところにつながっている。もうすぐに会いに行くぜ、トレット」とシリーズ第10弾以降での再共演も示唆していた。
しかし今年6月、ヴィンはこの問題を蒸し返し、ドウェインとの不仲は、彼に「(ホブスという難しいキャラクターを体現させるために)愛のムチを与える必要があった」ために生じたものだと Men's Health 誌のインタビューで説明。ドウェインはこの発言を明らかによく思っていない様子で、7月には「あれは笑ったね。大声で笑った」と The Hollywood Reporter に語り、自分がシリーズ第10弾および第11弾へ出演することはないだろうと表明していた。
そして今回の Vanity Fair のインタビューだ。ドウェインはそもそも、シリーズ第8弾『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)に戻る条件は、ヴィンとの共演シーンがないことだったと激白。「ゴタゴタは避けたかった。みんなにとって、それが一番だと思ったんだ」と説明したが、結局それだけでは十分ではなく前述の「チキン野郎」騒動が起きてしまった。
当時のInstagramへの投稿を後悔しているか? との問いに、ドウェインは笑って「あれは大変な騒ぎになった。だが興味深くもあった。まるでクルー全員が俺のところへ来て、密かにお礼を言ったりメモを寄越してくれたりしたようだった」とスタッフたちもヴィンの振る舞いに不満を抱えていたことを示唆。「だが、投稿すべきではなかった。結局のところ、それは俺の主義に反することだから。普段の俺はこうしたことをシェアしたりしない。こうしたクソみたいなことは一般の人々が知ることのないように気を付けている。彼らはそんなことを知る必要はないから」と投稿内容は撤回しないが、ファンたちにシリーズの裏側を見せてしまったことは悔いているようだった。
ドウェインは、自分とヴィンは「映画制作というビジネスに対して全く違うやり方でアプローチしている」と語る。自身のアプローチについては「俺は毎日仕事に行き、全ての人を対等なパートナーとして見る。スタジオの人々も、映画に関わる全てのクルーも対等なパートナーとして見て、謙虚な気持ちで接する。制作過程を重んじ、同じように時間をかけ、努力し、汗をかいている他の全ての人に敬意を払う。俺にとっていつだって重要なのは、真っすぐ人の目を見ること。そして“何かをする”と言ったら、それを実行すること」と明かし、暗にヴィンがそうしたことができない人物だと批判した。
ちなみに、ドウェインの本家シリーズへの出演は、第8弾『ワイルド・スピード ICE BREAK』をもって終了したとプロデューサーのハイラム・ガルシアもColliderに認めている。ただ、ジェイソン・ステイサムと組んだスピンオフ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の続編は変わらず制作されることになっている。(編集部・市川遥)