ブギーマンの恐怖再び…『ハロウィン KILLS』首位デビュー
全米ボックスオフィス考
先週末(10月15日~10月17日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ホラー映画『ハロウィン KILLS』が興行収入4,940万4,980ドル(約54億円)を上げるヒットで首位デビューを果たした。劇場公開と同時にVOD配信されたものの、コロナ禍に公開されたホラー映画としては5月の『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(4,754万7,231ドル・約52億円)を抜いて最高のオープニング興収を記録している。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル110円計算)
【動画】ブギーマンのマスクが剥がされる…!?『ハロウィン KILLS』予告編
殺人鬼ブギーマン/マイケル・マイヤーズの恐怖を描くスプラッター映画シリーズ通算12作目にして、2018年に公開された『ハロウィン』の続編となる本作。前作で炎に包まれたマイケルが生還し、自身と深い因縁のある街ハドンフィールドで次々と人々を惨殺していくさまを描く。住民たちはマイケルを倒そうと決起するが、恐怖に耐え切れずに暴徒と化してしまう者もいて……。ローリー役のジェイミー・リー・カーティスやデヴィッド・ゴードン・グリーン監督が続投しており、続く『ハロウィン・エンズ(原題) / Halloween Ends』の全米公開日も来年10月14日に決まっている。
公開2週目の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は興収2,379万2,118ドル(約26億円)でワンランクダウンの2位。海外での方が好調で、世界興収は4億4,767万5,672ドル(約492億円)に達している。一方、リドリー・スコット監督の新作『最後の決闘裁判』は興収475万9,151ドル(約5億円)しか上げられず初登場5位。製作費は1億ドル(約110億円)程度とみられているだけに厳しい数字といえる。コロナ禍のアメリカでは、高齢の映画ファンをターゲットにした映画が軒並み苦戦を強いられている。(編集部・市川遥)
10月15日~10月17日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ハロウィン KILLS』
2(1)『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
3(2)『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
4(3)『アダムス・ファミリー2(原題) / The Addams Family 2』
5(初)『最後の決闘裁判』
6(4)『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
7(初)『ホンサラ・ラキ(原題) / Honsla Rakh』
8(6)『フリー・ガイ』
9(8)『ラム(原題) / Lamb』
10(初)『モスト・エリジブル・バチェラー(英題) / Most Eligible Bachelor』