伊藤英明「KAPPEI」実写化で5年ぶり映画主演 キャスト7名発表&初映像公開
「デトロイト・メタル・シティ」などで知られる若杉公徳のギャグ漫画を実写化する『KAPPEI カッペイ』のキャスト7名が発表され、伊藤英明が約5年ぶりに映画主演を務めることが17日、明らかになった。伊藤は、人類を滅亡から防ぐために修行を積みながらも活躍することなく、平和な現代の東京に流れ着いた最強の戦士にふんする。共演に上白石萌歌、西畑大吾(なにわ男子)、大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太。公開日が2022年3月18日に決定し、初映像となる特報も公開された。
本作は、「1999年7の月、人類は滅亡する」というノストラダムスの予言を信じ、来たるべき終末の世に備えて幼い頃から人類の救世主となるべく厳しい修行に人生を捧げてきた戦士たちの物語。しかし世界は一向に滅亡せず、活躍の場を与えられなかった彼らはその能力を全く必要としない現代の東京にたどり着き、遅すぎた青春を謳歌していく。『スマホを落としただけなのに』シリーズ、『64-ロクヨン-前編/後編』などのヒット作を手掛けてきたプロデューサーの平野隆が初監督を務め、脚本を『翔んで埼玉』などの徳永友一が担当。撮影は2021年5月から6月にかけて行われた。
伊藤が演じるのは、終末の戦士の一人で無戒殺風拳の修行に人生の全てを費やした獅闘流(しとうりゅう)の使い手・勝平。平和な東京で、初めて知るさまざまな感情に翻弄されるピュアな男でもある。伊藤は海上保安官役で主演を務めた映画『海猿』シリーズが大ヒット。第3作『THE LAST MESSAGE 海猿』(2010)は興行収入80.4億円、第4作『BRAVE HEARTS 海猿』(2012)は73.3億円を記録し、それぞれその年の実写邦画作品ナンバーワンを獲得した。現在公開中の映画『燃えよ剣』では新選組初代筆頭局長・芹沢鴨にふんし、来年は渡辺謙らとともに出演するマイケル・マン監督の海外ドラマ「TOKYO VICE」が控える。『22年目の告白-私が殺人犯です-』(2017・藤原竜也とのW主演)以来5年ぶりとなる映画主演に、以下のようにコメントしている。
「オファーを頂いた時は45 にもなったおっさんがまた筋肉披露の仕事か、と正直ガッカリしていました。笑 しかし打ち合わせや衣装合わせを重ねる内に、そんなガッカリや不安は吹き飛んで...行きませんでした。笑 ハッキリ言って変な衣装に変な髪型、ヒロインを除いて変な人間ばかりが出てくる変な話です。けれどこのコロナ禍に於いて、不自由な生活を強いられている日本の皆さんに束の間のひとときではありますが、現実から離れて頂いて心の底から笑って頂ける作品をお届け出来る事にエンターテイメントの世界で働く者として大変ありがたく、また光栄に思っています。監督はじめ、スタッフ、演者全員が制限の厳しい中、出来る限りの中での一番を模索し作り上げた作品です。どうかみなさんに笑って笑って、ちょっと泣いて、そしてやっぱり腹の底から笑って頂きたいと思います」
東京にやってきた勝平が運命的な出会いを果たす女子大生・山瀬ハルに上白石萌歌。勝平に振り回される気弱な大学生・啓太に西畑大吾。勝平と共に厳しい修行の日々を過ごした終末の戦士・守、正義、英雄に大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦。その師範を古田新太が演じる。
特報では、突如師範から「解散」を告げられた終末の戦士・勝平が、スマホに向かって「山瀬に彼氏はいるのか!?」と絶叫したかと思えば、温泉に潜水したり、戦士同士のバトルを繰り広げる様子が収められている。特報のナレーションを、「名探偵コナン」の工藤新一/怪盗キッド、「犬夜叉」の犬夜叉、「ワンピース」のウソップ役などで知られる声優・山口勝平が担当している。
上白石、西畑、大貫、山本、小澤、古田のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)
上白石萌歌(山瀬ハル役)
【キャラクター】
勝平の初恋の相手。誰に対しても平等に接するやさしさと純真さを持つ女子大生。
【コメント】
山瀬ハル役を務めます、上白石萌歌です。作品の相関図をいただいた時のひっくり返るくらいの可笑しさと、現場に足を踏み入れた時の想像を超えるカオスさ。お芝居中に笑いを堪えることほど苦痛なことはないと感じました。最高にくだらなく、最高に真面目で、最高にハートフルな作品です。きっと日本中が勝平さんの虜になるはず! ぜひ盛大に笑ってください!お楽しみに!
西畑大吾(入間啓太役)
【キャラクター】
助けてもらった縁で行き場のない勝平を部屋に招くも、それ以降居候されてしまう。気弱だが心優しい大学生。
【コメント】
映画「KAPPEI」で入間啓太役を演じさせて頂きます、なにわ男子の西畑大吾です。このお話を頂いて、企画書を見た時に「すごい世界観だ!」と心が高鳴り、どんな作品になるのかとてもドキドキしました。撮影が始まると毎日が刺激的でした。超個性的な終末の戦士の皆さんのユーモア溢れるお芝居にどうツッコミを入れよう、どう立ち回ろうと考える日々はとても楽しかったです。原作の面白いところを存分に味わえる最高に笑える作品です。この映画を見て頂いて、いっぱい笑っていっぱい免疫力をあげてください!
大貫勇輔 (終末の戦士・守役)
【キャラクター】
勝平とともに無戒殺風拳の修行を積んできた仲間。蛇戦流(じゃせんりゅう)の使い手。
【コメント】
まさか、裸サスペンダー×金髪ロン毛になる時がくるとは……(笑)最初はどう演じたら良いのかと悩んだのですが、台本を読み始めたら、自然と役が自分の中に入ってきたのを覚えています。自分の中に"守"はいたのだと気づきました(笑)。とにかく尊敬する先輩方に囲まれて、刺激的な撮影の毎日でした! 特に終末の戦士が揃った時の圧? 空気感? 絵力? は空間が歪むくらいの雰囲気が現場に漂っていました(笑)。ぜひ劇場でお腹を抱えて笑ってもらえたら嬉しいです!
山本耕史(終末の戦士・正義役)
【キャラクター】
勝平とともに無戒殺風拳の修行を積んできた仲間。最も体得が困難と言われる馬跳流(ばちょうりゅう)の使い手。
【コメント】
KAPPEIに扮する伊藤英明さんに「山本くん、よくこんな役受けたね!?」と言われた撮影初日……。 全く同じ質問を突き返したかった……。お互い撮影でなければ心が壊れてしまうくらい恥ずかしい出で立ちだったのだ。世の中はまだ出口の見えない状況、一時でも皆さんを楽しませられれば、そんな思いを背負い、いい大人達はあり得ない姿で、あり得ない精神力で撮影に望んだ。劇場で心置きなく笑うがいい...それがまだ叶わぬのなら帰宅後笑い転げればいいのさ。そう……あの姿を……
小澤征悦(終末の戦士・英雄役)
【キャラクター】
終末の戦士の中でも最強と言われた勝平の兄弟子。龍咆流(りゅうほうりゅう)の使い手。
「個性的な人」とは、人それぞれだ。自ら言う人もいるし、他人から言われることもある。しかしながら今回の映画「KAPPEI」は、誰が見ても、全てにおいて、原作や脚本や役柄や衣装において、
個性的だ。いや、もっと正確に言おう。かなり個性的だ。少なくとも自分は、今までの役者人生で、こんなに個性的な役柄を演じた事はない。でも演じている役者は、伊藤英明はじめ、全員マジメに演じている。本当に大マジメに、バカをやっている。こんな映画、見たことがない。是非映画館で観て、日々の嫌なことやストレスを忘れ、何も考えず、笑ってほしい。筋肉質な男たちがバカやってると、なんか笑えますよ笑
古田新太(師範役)
【キャラクター】
1999年7の月に世界が滅亡するという予言を信じ、終末の戦士たちに無戒殺風拳を教えた老人。2022年まで待ったが一向に世界が滅亡しないため、勝平らに解散を命じた。
【コメント】
おいらはセットだけの参加だったのですが楽しかったです。子供たちとおっさんしかいない現場で、女の子が一人もいない。おまけにハゲヅラとヒゲがかゆくてかゆくて。(芝居では)ずっと怒ってるし。伊藤とか、山本とか、大貫とかも途中で帰っちゃって飲みにも行けないし。見所は小澤です。