『クライ・マッチョ』91歳イーストウッドが語る監督術
映画『クライ・マッチョ』特別映像の中で、現在91歳にして監督・主演・製作を務めたクリント・イーストウッドが自らの監督術について明かしている。
第一線で活躍を続けてきた名優にして、『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で監督として2度のアカデミー賞に輝くクリント・イーストウッド。『クライ・マッチョ』はそんな彼の監督デビューから50年・40作目となる記念すべき作品だ。落ちぶれた元カウボーイ(イーストウッド)と少年の旅を通して生きる上で必要な“強さ”とは何かを温かくユーモラスに、そして時に切なく描き、SNSでも「感動が止まらない」「泣き疲れた」といった声が上がるなど多くの観客の心を震わせている。
そんな感動作を手掛けたイーストウッドは、今回公開された特別映像の中で「私の仕事は全てをまとめて、興味をもってもらって、自由にやってもらうことだ」と監督としての自身の立ち位置をさらりと語る。「映画は論理的なメディアではなく、感情的なメディアなんだ。登場人物やその関係性を感覚で捉えて描くのが大切だね」と映画作りにおいて重視しているポイントを明かし、「映画の世界にルールは一切ない。映画の魔法は、たくさんの努力と幸運によってもたらされるんだ」と柔らかく語った。動画には、生ける伝説イーストウッドとの仕事にすっかり感化された様子の共演者やプロデューサーたちのコメントも収録されている。(編集部・市川遥)
映画『クライ・マッチョ』は公開中