仮面ライダーセイバー・内藤秀一郎、涙こらえ決めゼリフ「物語の結末は俺が決める!」
俳優の内藤秀一郎が28日、新宿バルト9で行われたVシネクスト『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏(トリオ)』初日舞台あいさつに出席、「仮面ライダーセイバー」としての舞台あいさつは、これが最後かもしれない……という思いから涙しそうになりながらも、上堀内佳寿也監督から「この作品をヒットさせてもう一本やろう」と言われ、決意を新たにしていた。この日は、共演者の山口貴也、青木瞭、川津明日香も登壇した。
【画像】それぞれの思い胸に『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏』舞台あいさつ
主人公・神山飛羽真/仮面ライダーセイバー役の内藤は、シリーズにかかわった約1年半を「自分で言うのも何ですが、人としても役者としても、一番成長できた」と振り返り、「正直、それまで芝居をしたことはあっても、芝居で生きていく心構えが足りなかった部分がありました。でも『仮面ライダーセイバー』で学んだことは多かった。キャスト、スタッフ、そして応援してくださる皆さまのおかげで成長できた。やっと役者として成長させてくれた、スタートでしたね」と思いを語ると、会場からは大きな拍手が送られた。
共演陣も大きなものを得たといい「自分の役(ヒロイン・芽依)に励まされた。1年半、味方でいてくれた存在だった」(川津)、「僕は僕をあきらめないという倫太郎に、追いつけ追い越せという姿勢で切磋琢磨(せっさたくま)して。皆さんに勇気を与えるためにやってきたことが、皆さんからエネルギーをもらった」(山口)、「1年半、こんなに楽しいメンバーと一緒にいることができた。新しい家族ができた、最高の1年でした」(青木)と、それぞれに熱い思いを語る。
その言葉を聞いていた上堀内監督は、「誤解を恐れずに言うと、(最初は)みんなフワフワしていて、大丈夫かなと思っていた。けどビックリすることに、半分をすぎてからは、伸びしろしかないじゃないかと。しっかりしてきた」と明かすと、「特に真ん中に立たれている方(内藤)は、現場で涙がちょちょぎれたこともあって。いっぱい追い詰められたと思うけど、ここにいないキャストも含めて、みんなの成長がなかったら、今回の作品はこのテイストになっていないと思う」とコメント。さらに「人間的にも、お芝居的にも成長してくれてありがとうございます」とキャスト陣に頭を下げる姿に、再び会場から拍手がわき起こった。
今回のVシネクストは「仮面ライダーセイバー」の最終回から8年後が舞台。上堀内監督は、キャスト陣について「どこに出しても恥ずかしくない。(今回の)作品にかこつけると、8年後が楽しみ、そんな人になったなと思います」としみじみ語った。
そんな舞台あいさつもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた内藤は「さっき監督が、8年後の僕たちが楽しみだと言ってくださいましたが、僕たちは一生、芝居を続けます」とキッパリ。「(未来は)どうなるかわからないですが、それぞれが、それぞれの道で頑張り続けますので、応援していただけたら」とファンに呼びかけ、「この作品は自分たちで結末を決める作品なので、何回も観て楽しんでいただけたら。そして最後に『仮面ライダーセイバー』を1年間応援してくださって……」と語ると、その瞳に涙があふれてくる。
何とかこらえる内藤に、上堀内監督は「みんな、今日が最後(のセイバーのイベント)だと言っているけど、皆さんに観てもらって。評価していただければ、もう一回やれるからね」と優しく語りかける。そして、青木の「泣いてお別れはやめよう」という言葉に、内藤は「(最後のあいさつの代わりに)セリフを言っていいかな? 勢いで言っていいかな」と提案。「1年間お世話になったセリフに助けられたので、本気で言わせてください!」と切り出すと、「物語の結末は俺が決める!」と決めゼリフで締め。「1年間応援してくださってありがとうございました」と感謝の思いを述べるキャスト陣に、会場からは一際大きな拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)
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