早乙女太一「ミステリと言う勿れ」香音人役は「生半可な気持ちではできない」<コメント全文>
俳優の早乙女太一が、菅田将暉主演の月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系、毎週月曜21時~21時54分)の14日放送・第6話に出演。本作で演じる、謎めいた美しい男・井原香音人(いはら・かねと)へのアプローチ、「正義はきれい事ではないというメッセージがすごく強いエピソード」だという6話について語った。
本作は、累計発行部数1,300万部を突破する田村由美の人気漫画を原作に、菅田演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整(くのう・ととのう)が淡々と自身の見解を述べ難事件や人の心の闇を解きほぐしていくミステリー。早乙女演じる香音人は謎に包まれた役どころ。6話では、検査入院していた整がやたらと気性の荒い患者の下戸陸太(おりと・ろくた/岡山天音)と出会い、後に放火現場で野次馬の中にいる陸太を発見。その際に陸太と話していたのが香音人だ。彼が何者なのかは明かされていない。
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(大阪編)のトミー役や主演ドラマ「封刃師(ふうじんし)」も話題の早乙女。本作で演じる香音人を「ものすごくピュアな人間」と解釈し、「ただ、自分を表現する方法がわからない。香音人のきれいな心をどう表現するか? が、個人的な課題というか、大切に演じました」とそのアプローチついて話している。
毎回、整の「常々思っている疑問」が視聴者に波紋を呼んでいる本作。早乙女は視聴者に、以下のようにメッセージを寄せている。「正義はきれい事ではないというメッセージがすごく強いエピソードです。どうにもできない大きな問題がたくさんあるんですけど、その“大きな問題”はすごく些細(ささい)な心の傷から始まっているんです。子供のころにちょっと変な奴? 人と違うと敬遠してしまうことがありますよね? 心をわかる思考もできていないから仕方ないのですけど、敬遠された方も同じで……でも、些細(ささい)なことかもしれないけど、それが後々大きな問題になってしまうこともある。ですので、僕も改めて作品を通して、人の心、自分の心を見つめてみようと思いました。外側でしか人を見ない世の中になっていると思うので、心を感じてみようと思っていただく一助になったらうれしいです」
また主演の菅田との共演について「菅田さんとは目を合わせるシーンがなかったので、そこが残念でした。ここはご覧いただけたらわかっていただけると思います(笑)」と振り返っている。
早乙女のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
早乙女太一
Q:『ミステリと言う勿れ』への出演が決まって?
「僕が出演するエピソードだけでなく、全体的に深い作品なので生半可な気持ちではできないと思いました。僕が演じる役も非常に特殊なので不安もあったんですけど、キャラクターには共感できる部分も少しあるので、出演することができてうれしいです」
Q:原作は読まれましたか?
「はい。原作からは、まだ理性がしっかりとできてなく本能的に生きている子供のころに感じるさみしさや悲しさ、やましさのような…。そんな、人間なら誰しもちょっとは経験したことがあるようなことを持ち続けたまま成長してしまうと、間違った行動をする人も出てきてしまうんだろうなと感じました。僕自身も近しい感情を抱いたことのあるキャラクターも登場しています。異常なことをしてしまう人も、僕たちと元々は同じではないか?誰しもがなり得ることなんじゃないか?育った環境や人間関係で、こうも大きく悲しい方向に行ってしまう。そういったことを感じさせられる作品でした」
Q:香音人はどのように演じようと思いましたか?
「僕は香音人はものすごくピュアな人間だと思っています。ただ、自分を表現する方法がわからない。香音人のきれいな心をどう表現するか? が、個人的な課題というか、大切に演じました。」
Q:菅田将暉さんと演じられていかがでしたか?
「菅田さんとは目を合わせるシーンがなかったので、そこが残念でした。ここはご覧いただけたらわかっていただけると思います(笑)」
Q:最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「正義はきれい事ではないというメッセージがすごく強いエピソードです。どうにもできない大きな問題がたくさんあるんですけど、その“大きな問題”はすごく些細(ささい)な心の傷から始まっているんです。子供のころにちょっと変な奴? 人と違うと敬遠してしまうことがありますよね? 心をわかる思考もできていないから仕方ないのですけど、敬遠された方も同じで……でも、些細なことかもしれないけど、それが後々大きな問題になってしまうこともある。ですので、僕も改めて作品を通して、人の心、自分の心を見つめてみようと思いました。外側でしか人を見ない世の中になっていると思うので、心を感じてみようと思っていただく一助になったらうれしいです」