おぞましくも美しい！ギレルモ・デル・トロの『ナイトメア・アリー』アート＆メイキング本3月18日発売

　映画『ナイトメア・アリー』のアート＆メイキング本「ギレルモ・デル・トロのナイトメア・アリー　ある『怪物（おとこ）』の悲しき物語とその舞台裏（仮）」が3月18日に発売される。ギレルモ・デル・トロ監督ならではのめくるめく見世物小屋の世界と、きらびやかで欲望と虚栄心が渦巻く成功者たちのおぞましい世界がいかにして作られたのか、制作の過程がつぶさにひもとかれている。

【画像】「ギレルモ・デル・トロのナイトメア・アリー　ある『怪物（おとこ）』の悲しき物語とその舞台裏（仮）」の中身

　『ナイトメア・アリー』は、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの「ナイトメア・アリー　悪夢小路」を原作にしたサスペンス。ショービジネスの世界で成功した野心家の青年（ブラッドリー・クーパー）の運命が、ある精神科医（ケイト・ブランシェット）との出会いによって狂い始めるさまを描く。

　本書には、自身の監督デビュー作『クロノス』でのロン・パールマンとの出会いが本作の映画化を実現させ、主演のブラッドリー・クーパーとの二人三脚がデル・トロの新しい世界を生み出した……といった制作秘話が満載。撮影風景、コンセプトアート、鮮やかな美術、美しい衣装、デル・トロの創作ノートなど貴重なビジュアルも多数掲載されており、第94回アカデミー賞で作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞の4部門ノミネートを果たした本作の細部まで作り込まれた世界観を堪能することができる。

　デル・トロ監督は「『シェイプ・オブ・ウォーター』の後、世界は暗転してしまった。人間性の最も劣悪な部分が剥き出しになり、誰もがそれを目の当たりにした。『ナイトメア・アリー』は、そうした時代に僕が経験したこと──皆、同じ経験をしているはず──に対する自分の気持ちを反映している。僕たちの映画は、怪しく光る漆黒のダイヤモンド。その輝きに映し出されるのは、観る者の真の姿。そんな1作になればいいと願う。深く、長く──、この悪夢を見届けてほしい」と序文を寄せている。（編集部・市川遥）

「ギレルモ・デル・トロのナイトメア・アリー　ある『怪物（おとこ）』の悲しき物語とその舞台裏（仮）」は3月18日に発売予定（3,800円＋税、初回限定生産2,500部の予定）　発行元：DU BOOKS　発売元：株式会社ディスクユニオン