佐藤勝利、幽霊役は不自由で自由 「指が重なるシーンにキュン」
Sexy Zoneの佐藤勝利が10日、都内で行われた主演ドラマ「青野くんに触りたいから死にたい」の完成報告会に出席し、幽霊役ならではの自由かつ不自由な撮影を振り返った。
「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の同名コミックを実写ドラマ化した本作は、同級生の刈谷優里(高橋ひかる)に告白されて付き合い始めるも2週間で亡くなってしまった高校生の青野龍平(佐藤)が幽霊として再び優里の元に現れ、奇妙な恋模様を繰り広げるストーリー。壇上には佐藤のほか共演の高橋、神尾楓珠、里々佳も登壇した。イベントでは11日に27歳の誕生日を迎える里々佳に花束を贈呈する演出も行われた。
役柄について問われた佐藤は、「幽霊役なので実際に(対象に)触れられなかったり、布団に手をかけても布団が凹んではいけないので浮かして演技をしないといけなかったり不自由さがあった」と苦労を打ち明ける一方で、「自由な役」とも。「瞬間移動したり、普通の人じゃできない自由なアプローチとか、いろんなことができて楽しかった」と撮影を振り返る。
CGを使うシーンも多くあったが、「水族館の水槽に入るシーンが綺麗で……」と、そのCG技術に驚かされたとのこと。劇中でお気に入りのシーンを聞かれると「僕が好きなのはピアノを優里と一緒に弾くシーン。(優里と)指が重なるんですけど、本当に可愛くってキュンキュンできるお気に入りのシーンです」と紹介した。
その青野は、優里や神尾演じる青野の親友・藤本雅芳に憑依したりもする。神尾は「憑依するところは難しくて。藤本はローテンションな落ち着いた話口調が多いのに、青野が入ると急に感情が入って、テンションを上げないといけなくて……」と苦戦を吐露。「青野くんの声色が特徴的だったのでそれを真似しようと思っていたけど、できるかどうか不安でした」とも。そのシーンの撮影現場には佐藤がおらず、佐藤の口調を参考にできず不安だったというが、佐藤は「こないだ完成したものを初めて観たけど似てた。どうやって似せたの?」と問いかけ、神尾の演技を絶賛していた。
青野が優里に憑依する場面では高橋も悪戦苦闘。高橋の場合は佐藤がそばにおり、「『佐藤さんならどう演じますか?』って実際に聞いてやっていただいて……」と佐藤に助言をもらいつつ撮影したという。神尾が「俺もそれやってほしかった!」と羨ましそうにすると、佐藤は「女性が男性に寄せるのは大変だから」と話し、「演技指導はしていないけど、俺の背中を見ろよっていう気持ちで現場にいました(笑)」と笑顔で振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)
「WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい」(全10話)は3月18日放送&配信スタート、毎週金曜午後11:30 WOWOWプライム放送(※第1話無料放送)