「鎌倉殿の13人」義時の恋が波乱の展開!
3日に放送された三谷幸喜脚本、小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)の第13回では、小栗演じる北条義時が父を亡くし沈む八重(新垣結衣)の元に足しげく通うさまが描かれ、「もはやストーカー化している」とも話題になっていた義時の恋の行方が注目を浴びた(※ネタバレあり。13回の詳細に触れています)。
本作は、鎌倉時代を舞台に、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時(小栗)が鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)にすべてを学び、武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていくさまを追う物語。第13回「幼なじみの絆」では、前回で妻の政子(小池栄子)に浮気がばれ、すっかり評判を落とした頼朝が周囲に波紋を呼ぶさまが描かれた。頼朝の醜態に激怒した義時の父・時政(坂東彌十郎)は伊豆に戻り、これを頼朝に取り入る好機と捉えた比企能員(佐藤二朗)は源義経(菅田将暉)らに近づく。
初恋の人である八重を思い続けながら玉砕し、時政いわく「色恋がわかっていない」義時。今もなお八重の心は頼朝にあるとわかりながらもその思いを貫き、魚や山菜、ヤツメウナギの干し物などさまざまな土産をどっさり持って八重のいる江間に通っていた義時だが、八重は「怖い……」と戦慄すら覚える始末。ついに「勝手すぎます。あなたはそれでもいいのかもしれないけど……」と義時の一方的なアプローチに物申すも、義時は「私は好きなんです、八重さんの笑っている姿が。いつか八重さんに笑いながらおかえりなさいと言ってほしい」とめげない様子。
その後も八重の元に通い続ける義時は、ある時頼朝が八重を訪れるのを目撃。そんな義時に八重は「怒らないのですか」と問うが義時の腹は決まっているようで、「振り向いてもらえなくてもかまわない」という。幼なじみだったころから八重への思いは変わらないことを訴え、「八重さんの後ろ姿が幸せそうならそれで満足です」という義時の純粋な思い、真摯な言葉がついに八重の心を動かすことに。八重のある言葉に感極まり涙を流する義時の姿に、ネット上では「よかったね!」「やったね」「おめでとう」「良い話」など、祝福の言葉があふれていた。
本エピソードでは、多数のキャラクターが初登場。頼朝のいとこで源氏の棟梁の座を争う木曽義仲(青木崇高)、その愛妾・巴御前(秋元才加)、義仲の嫡男・源義高(市川染五郎)、比企尼(草笛光子)の孫である里(三浦透子)と常(渡邉梨香子)らが姿を見せた。(編集部・石井百合子)