「ガイア」「龍騎」高野八誠の特撮映画が完結!吉岡毅志「やっと解放される」とぶっちゃけ
「ウルトラマンガイア」の藤宮博也/ウルトラマンアグル役、「仮面ライダー龍騎」の手塚海之/仮面ライダーライア役で知られる高野八誠が監督を務める自主制作特撮映画『HE-LOW THE FINAL/ヒーロゥ ザ・ファイナル』の先行上映舞台あいさつが7日にイオンシネマ板橋で行われ、高野監督と共に吉岡毅志、須賀貴匡、青柳尊哉が出席。シリーズ完結編となる最新作について、それぞれの思いを語った。また、フォトセッションには松田悟志、賀集利樹、矢尾一樹、佐藤寛之も駆けつけた。
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『HE-LOW』は、高野監督が自分の本当に作りたいものをテーマに、「ウルトラマンガイア」高山我夢役の吉岡、「仮面ライダー龍騎」城戸真司役の須賀、「ウルトラマンオーブ」ジャグラスジャグラー役の青柳ら、特撮作品で共演経験があるキャストの協力のもと作りあげた特撮映画シリーズ。三作目にして完結編となる本作では、地球侵略を企てる新たな星人が、巨大化できなくなったヒーローたちに襲いかかる。
昨年8月に撮影が終わり、編集作業には7か月費やしたという本作。映画が完成し、ようやくお披露目されることについて、高野監督は「いろいろありましたが、やっと完成しました」と晴れやかにあいさつすると、本作が“ファイナル”となったことに、「よく三作もやったよね」とぶっちゃけ。吉岡、須賀、青柳ら出演者も「三作やるなんて聞いてなかった」「1日仕事だと思っていたのに」とジョークを飛ばす。
さらに「一時期は被害者の会を作ろうかと思っていましたからね」とたたみかける吉岡は、会場に集まったクラウドファンディングの支援者に向かって、「今日の会場には支援してくださった皆さまと、関係者しかいないんですが、この映画が完成してしまったのは皆さんの“せい”ですよ」と悪態をついて会場を沸かせた。
シリーズ完結編にふさわしく、本作には特撮作品の垣根を越えたオールスターキャストが集結した。吉岡が「本当に豪華。レジェンドから若手まで、特撮に関わるすごい方々がたくさん出てくれた。本当にぜいたくな時間でしたね」と振り返ると、青柳も「そもそも台本にも載ってなかったので、誰が出るか知らなかったんですよ。台本では空白の人がたくさんいたから、特報で知った人もいるくらい。なんで出てくれたんだろう」と首をかしげる。二人の言葉を聞いた高野監督も、「本当にありがたい。この脚本を読んで、それでも出てくれる勇気。それにすごい感動した」と盟友たちの参加を喜んだ。
『HE-LOW』シリーズは完結となるが、青柳は「そもそもシリーズが続くと聞いてなかったから。『THE FINAL2』とかやりそうだな」と疑いの目を寄せる。すかさず「ありませんよ」とツッコんだ高野監督は、「これで皆さんに出演していただいて、やりきった感はあるな」と付け加えると、青柳は「そりゃ、八誠くんはあるかもしれないけどね」と返答し、会場は大笑い。吉岡は「やっと終わるかと思うとうれしいです。やっと解放されるんですよ」とぶっちゃけると、青柳も「この6年はいつも、『(本作の撮影で)地方に行くから、スケジュールを空けてください』という連絡におびえる日々でしたからね」と本音をつぶやいた。
本作は、5月27日よりテアトル新宿などで上映される。高野監督は「それこそ1作目の時は、どこで上映していいのかわからないところから始まり、2作目ではスポットで全国をまわって。一歩ずつですよね、そういう意味では。三作目でやっとロードショーで、1週間かけてもらえることになった」と苦労を明かすと、青柳が「テアトル新宿は老舗で、大好きな映画館。上京したときは映画をかけてもらうのが夢だった。それなのに、まさかこの映画を上映してくれるとは。テアトルさんの勇気と懐の深さを感じます」と笑顔。今後の展開として「3年かけて全国をまわりますか」と提案した高野監督に、青柳は「各地で応援してくださる方に会いに、地産地消でお酒を飲めるところに行きましょう!」とノリノリな姿勢を見せていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『HE-LOW THE FINAL/ヒーロゥ ザ・ファイナル』は5月27日よりテアトル新宿ほかにて公開