「やんごとなき一族」松本若菜が衝撃の顔芸
21日、土屋太鳳&松下洸平共演の木曜劇場「やんごとなき一族」(フジテレビ系・毎週木曜よる10時~放送)の初回が放送され、名家に嫁いだ主人公・佐都(土屋)をイビる義姉にふんした松本若菜の振り切った熱演や“顔芸”が注目を浴びている(※ネタバレあり。初回の詳細に触れています)。
本作は、女性漫画誌「Kiss」で連載中のこやまゆかりの漫画に基づく家族ドラマ。庶民の家庭から上流社会の深山家に嫁ぐことになった佐都が、理不尽な家のしきたりや骨肉争いに翻弄(ほんろう)されながらも夫・深山健太(松下)とともにサバイブしていく。
初回は、東京タワーが見えるロマンチックなシチュエーションでのプロポーズの場面(指輪はハリー・ウィンストン)から幕を開けるも、格差を理由に二人の結婚に猛反対する健太の父・圭一(石橋凌)の策略により、佐都はさんざんなめにあう。圭一と同様に佐都を疎ましく思っているのが、健太の兄・明人(尾上松也)の妻である美保子。演じるのは、Netflixシリーズ「金魚妻」の訳ありの人妻役や、月9「ミステリと言う勿れ」での刑事役も記憶に新しい松本若菜。老舗和菓子店の娘である美保子は長男の妻として深山家に尽くしてきたことから一族の評価も高く、夫の明人を深山家の跡取りにすることで自分の地位を高めようともくろんでいた。しかし、健太と佐都が入籍すると一気に立場が危うくなり、ここから壮絶な佐都イビりが始まる。
まずは、圭一が開いた深山家の行事「桜を愛でる会」での出来事。満開のシーズンに桜模様の着物を着ることが無作法と知らず、母(石野真子)が大切にしていた桜の着物を着用して参加した佐都に、美保子はわざと指摘せず恥をかかせ、我こそが女主人にふさわしいと強調したうえで「分をわきまえて何事も遠慮なさい」とチクリ。一方、リツコ(松本妃代)、有沙(馬場ふみか)ら深山家の女性たちとは表面上仲良くしているが、実際にはかなりギスギスしており、ささいなことがきっかけで乱闘騒ぎに。髪を振り乱し、互いに服を破り合う壮絶な戦いで佐都を仰天させていた。
きわめつけは終盤、先代の女主人で圭一の母・八寿子(倍賞美津子)が深山家に舞い戻った日のこと。思わぬハプニングを切り抜け八寿子の関心を呼んだ佐都に、美保子は「スタンドプレーで取り入ろうなんてそうはいかない」と罵声を浴びせ、サウナに閉じ込めてしまう。そんな中、佐都の母が倒れた知らせを聞くと、窓越しに佐都を変顔で挑発し、スキップをしながらウキウキと去っていった。
原作ではいばらの道を行く佐都の戦いがシリアスに描かれるが、ドラマではとりわけ佐都イビりや争いの場面では振り切った演出となり、SNS上では「もはやコメディー」とwマークがあふれていた。佐都と健太が格差カップルという点では「花より男子」の牧野つくしと道明寺司を彷彿とさせるという声や、「昼ドラ」「韓国ドラマ」といったワードも。深山家では「夜の営みが監視される」といった独特のしきたりに驚く声や、「なぜ健太だけまともに育ったのか」という疑問も多くみられた。(編集部・石井百合子)