ムロツヨシ×岸井ゆきの、キラキラだった2人が豹変『神は見返りを求める』予告編公開
25日、ムロツヨシと岸井ゆきのが共演する、『空白』『ヒメアノ~ル』などの吉田恵輔監督最新作『神は見返りを求める』の予告編が公開された。偶然の出会いからキラキラした時間を過ごすはずが、ふとしたきっかけで関係が一変する男女の「心温まりづらいラブストーリー」を描く本作。予告編も、前半と後半で全く違う雰囲気をまとった映像に仕上がっている。
ある日、合コンでYouTube・ゆりちゃんこと川合優里(岸井ゆきの)と出会った、イベント会社に勤める主人公・田母神尚樹(ムロツヨシ)。再生回数に悩む彼女のため、田母神は「神」かのように見返りを求めず、チャンネルを手伝いはじめる。人気はなくとも、力を合わせて前向きに頑張り、良きパートナーになっていく2人。しかし、あることをきっかけに、その関係が変化する。
予告編の前半は、ポップな音楽とともに2人の出会いが描かれ、キラキラとした青春ラブストーリーを思わせる仕上がり。しかし、登録者数が増えないゆりちゃんが、ひょんな事からつながった人気YouTuber・チョレイ(吉村界人)に「(動画を)もっとポップで可愛くした方がいいんじゃない?」という助言を受けたことから、雰囲気が一変する。
覆面をかぶった田母神は、カメラに向かって「ゴッドTです。世の中の悪を罰していきます」と宣言する「見返りを求める男」となり、ゆりちゃんも容姿や振る舞いまで別人のような「恩を仇で返す女」に豹変。不穏な空気が漂うカットが連続し、ラストは田母神の「これ流したら全部晒されるからな。毎日ビクビクして過ごせよ」という宣告で幕を閉じる。青春ドラマからコメディー、バイオレンスなど、ジャンルの垣根を越えながら、作品ごとに観客を揺さぶってきた吉田監督ならではの一本を期待させる仕上がり。予告編にも使用されている挿入歌「かみさま」と、主題歌の「サンクチュアリ」は、音楽ユニット・空白ごっこが担当する。
同時に公開されたポスタービジュアルには、着ぐるみのジェイコブを着た「神のように優しい男・田母神」と、ひたむきに頑張っていた「底辺YouTuber・ゆりちゃん」のカットを使用。ピンクと黄色のポップな背景で、王道のラブコメ映画と思わせながらも、ビジュアルの右下が「炎上」 にかけたかのように燃えかけた、2人の豹変を予感させる仕上がりとなっている。着ぐるみのジェイコブには実際にムロが入ったといい、岸井との演技合戦と共に、劇中の動きにも注目だ。(編集部・入倉功一)
映画『神は見返りを求める』は6月24日よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開