神木隆之介『xxxHOLiC』四月一日役がハマりすぎ!制作陣が熱望したキャスティング
CLAMPの大ヒットコミックを実写映画化する『ホリック xxxHOLiC』で、人の心の闇に寄り憑くアヤカシが視える高校生・四月一日(ワタヌキ)を演じている神木隆之介。キャスト発表時からSNSなどで「ピッタリすぎる」と反響を呼んだ神木のキャスティングや魅力について、池田史嗣プロデューサーが語った。
『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』の蜷川実花監督がメガホンを取った本作は、神木ふんする四月一日が、対価と引き換えにどんな願いもかなえてくれる“ミセ”の主人・侑子(柴咲コウ)に出会ったことから、不思議な運命に足を踏み入れていくさまを描く新体感ビジュアルファンタジー。
これまでも『るろうに剣心』シリーズや『3月のライオン』をはじめとする多数の漫画原作作品に出演し、好評を得てきた神木。池田プロデューサーは今回の神木のキャスティングについて、「『xxxHOLiC』実写の構想段階から、監督も含め皆が第一希望として四月一日役を神木さんにやってもらいたい、と思っていました。我々だけでなく、多分日本国民全員がそう思うのではないかと(笑)」と熱望したキャスティングであったことを明かすと、「それが叶ったのはこの映画にとって本当に大きかったです。彼の配役が決まって、企画が実現に向けて動き出しました」と述懐。『xxxHOLiC』の実写化に神木は欠かせない存在であったという。
さらに、池田プロデューサーは「神木さんは芝居が上手い、という話はいろんな人から聞いていましたが、噂以上でした。役者としてのスキルの高さは、なかなか見たことがないぐらいのレベルでした」と実際に神木の芝居を目の当たりにして何度も驚いたそう。
「俳優さんが現場でお芝居をしている時、モニター越しに見ている監督がオッケーやNGを出すんですが、実は神木さんはもう一人いて、そのもう一人がモニター前にいるんじゃないかというぐらいに正確な動きや表情を欲しいタイミングでくれて、何度も驚かされました。集中力もすごくて、本番直前までモニターを観ている我々を笑わせようとふざけてモノマネをしたりしてくるんですが(笑)、いざ本番の瞬間にはコンマ一秒で四月一日に切り替わっている、ということが本当に何度もありました」
そんな神木の印象について、池田プロデューサーは「現場での居方も含めて本当に裏表が全然ないんですよ」という。「誰にでも声をかけるし、今回は結構人見知りな共演者さんが多かったのではと思いますが、神木さんは積極果敢にコミュニケーションを取りに行って、皆で大笑いして楽しく現場が過ごせる環境を作っていた、という感じでした。時間が経つにつれて、特に高校生役の三人組(神木、松村北斗、玉城ティナ)は役の関係性と現場での雰囲気がオーバーラップするところもあったかなと思います」と頼もしい座長ぶりも絶賛。神木について語る池田プロデューサーの言葉の数々からは、長年活躍する神木の“愛される理由”がうかがえた。(編集部・吉田唯)
映画『ホリック xxxHOLiC』は4月29日より公開