今夜8日「鎌倉殿の13人」壇ノ浦の戦い!小栗旬、源義経役・菅田将暉は「底が知れない俳優」
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)で主人公・北条義時を演じる小栗旬が、前半戦の山場として「壇ノ浦の戦い」を目標に撮影を進めてきたことを明かすと共に、過去何度も共演している菅田将暉演じる源義経への感想などを語った。
8日に放送される第18回「壇ノ浦で舞った男」では、源平の戦いの最終局面を迎える「壇ノ浦の戦い」が描かれる。制作統括の清水拓哉は「源平合戦を扱う壇ノ浦の戦いというのは、戦国の本能寺の変、幕末の池田屋事件のような、ある種の決定的な場面」と位置づけると「例年の大河ドラマと比べても相当な規模のVFXのシークエンスになっていると思います」と期待をあおる。
壇ノ浦の戦いと言えば、菅田演じる源義経の八艘(はっそう)飛びをどう表現するのかも見どころの一つだ。清水は「大河ドラマというのはよく時代考証について言われることがあります。基本的に歴史学の方の知見を反映させた形で作っていますが、一方で古典の物語として、日本人に長く愛されてきた平家物語や源平合戦における源義経像を描くこともちゃんとやりたいという思いがありました。重い鎧を着て八艘飛びなどできるわけがない……というご意見もあるとは思いますが、そこはしっかりと描こうというのが製作側の考えでした」と語る。
そんな壇ノ浦の戦いに挑んだ小栗は、合戦のシーンはもちろんだが、戦いを終えたあとに義時が義経と会話したシーンが「非常に印象に残っている」という。
そのときの菅田との芝居について「過去何度も共演していますが、菅田が僕よりも年上の役を演じるのは初めて。その意味で彼は今回、今までと違うアプローチ方法をしていると思うのですが、あまり現場で悩んでいる素振りを見せない。本当にいつどのタイミングで芝居を考えているのかなと思うんです。底が知れない俳優ですね」と独特の表現で菅田のすごさを語っていた。
第15回「足固めの儀式」で源頼朝(大泉洋)が上総広常(佐藤浩市)を裏切った時、義時は三浦義村(山本耕史)に「鎌倉殿は恐ろしいお人だ」とつぶやくが、義村は義時自身も「頼朝に似てきている」と指摘する。小栗は今後の義時の変化について「義時が本当の意味でダークになっていくまでにはもう少し時間を要するのですが、とりあえず壇ノ浦の戦いが終わってから、源氏の話になっていく。そのなかで、義時はいろいろな決断を迫られるのですが、徐々に迷いが減っていくところを観ていただけたら」と語っていた。(磯部正和)