古谷徹、43年間ぶたれっぱなし『ククルス・ドアンの島』にガンダム名シーン
声優の古谷徹が18日、丸の内ピカデリーで行われた映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(6月3日全国公開)完成披露舞台あいさつ・最速上映イベントに出席。劇中に、古谷演じる主人公アムロ・レイがブライト・ノアに殴られる、「機動戦士ガンダム」の名シーンが登場することが明かされ「まさかこのシーンが出てくるとは思わなかった」と懐かしそうに話すシーンも見られた。イベントには、武内駿輔、古川登志夫、潘めぐみ、成田剣、廣原ふう、そして安彦良和監督が登壇した。
【動画】古谷徹、名ゼリフにもの申す?『ククルス・ドアンの島』完成披露
本作は、1979年に放送されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」の第15話を「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を手掛けた安彦監督が映画化。極秘作戦で「帰らずの島」と呼ばれる孤島に降り立ったアムロと、元ジオン公国軍の脱走兵ククルス・ドアンの出会いを描く。
この日のイベントでは、本作のため新たに描き加えられたテレビシリーズの名シーンのひとつとして、アムロがブライト・ノア(成田)に殴られる場面をスクリーンで披露。古谷は「まさかこのシーンが『ククルス・ドアン』の映画に出てくるとは思わなかったんです」としみじみ語ると「ゲームなどで毎年このセリフを収録しているので、もう、43年間ずっとぶたれっぱなしなんですよ」と笑みを浮かべる。
このシーンのほかにも、ガンダムファンにはたまらない名場面が登場するという本作。安彦監督は「これでも絞り込んだんです」と切り出すと「20分くらいのテレビアニメを100分にするということで、小形(尚弘)エグゼクティブプロデューサーからは『回想シーンもいっぱい入れていいから』と言われていたのですが、なかなか『ククルス・ドアン』の物語は内容が盛りだくさんで……」と泣く泣く入れなかったシーンもあったと告白。「回想シーンはもちろん、BGMもオールドファンには感涙ものだと思います」と期待をあおっていた。
往年のファンにはたまらない見どころも満載となりそうな本作。アムロと共に物語を展開していく最重要キャラクター、ククルス・ドアンを演じた武内は「ファーストガンダムを応援してくださった方にはたまらない作品であることは間違いないですが、ガンダムを知らない人でも楽しめる内容になっています。そのバランスが素晴らしい」と絶賛していた。
『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』(1982)の劇場公開から40年。「1年戦争の長い物語にも、素敵なエピソードがたくさんあるので、みなさんの力をお貸しいただき、さらにまたアニメ化されたら嬉しい」と語った古谷は「もっと15歳のアムロを演じたいなと思っています」と意気込みを語っていた。(磯部正和)