北川景子、娘と毎日のように観ている『アンパンマン』で10年ぶり声優
俳優の北川景子が17日、都内で行われた映画『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』(6月24日公開)の公開アフレコイベントに登場し、娘が生まれてから「毎日お世話になっている」という「アンパンマン」の声優に抜てきされたことの喜びなどを語った。イベントには同じくゲスト声優を務めるジャングルポケット(斉藤慎二、おたけ、太田博久)も参加した。
本作は、やなせたかしの絵本を原作とする人気アニメの劇場版第33作。どんなものにも変身できる愉快なオバケたちの街で開催される祭り「バケールカーニバル」に招待されたアンパンマンたちが、カーニバルを混乱させようとするばいきんまんに立ち向かう。
変身が苦手なオバケの男の子・ドロリンの声を担当する北川は、「子どもが生まれてから『アンパンマン』を観る機会が増えて、毎日お世話になっていたのでびっくりしたんですけど、うれしかったです。ただ、役どころが男の子だったので、どうなってしまうのかなと不安でした」とオファーを受けた当時を回顧。
加えて、声優の仕事が劇場アニメ『マジック・ツリーハウス』以来10年ぶりということの不安があったことも明かしつつ、一人で収録マイクの前に立ち、ガラス越しにスタッフがいるというアフレコスタジオでの様子に触れ「いいのか悪いのか、リアクションが聞こえなくて、全然ダメなのかなと気持ちがソワソワしたのと、男の子の声をどう出していこうかというのが難しかった」と吐露。さらに「早く終わらせてしまいたいと思っているのか早口になりがちだったみたいで、画にちゃんとはめるのが難しかったです」と打ち明けた。
そんな北川に「アンパンマンのような、困ったときに助けに来てくれる存在の人はいますか?」という質問が飛ぶと、北川は「いないです。自分で頑張ります。(泣き言を)言ってもしょうがない」と力強いコメント。また、本作のテーマ「一歩踏み出す勇気」にちなみ、勇気を出してチャレンジしたことを問われると、北川は「大人になってお化け屋敷に一回だけ行きました」と報告。しかし「本当に怖いのが嫌い」だそうで、「ジェットコースターとかお化け屋敷とか、わざわざ自分でチケットを買って怖い思いをするのが意味がわからない。どういうシステム?」と疑問を呈して会場の笑いを誘った。
その後、公開アフレコに挑んだ一同。北川は「思ったより近くに皆さん(報道陣)いらっしゃるので恥ずかしいのと、モニターを見ようとすると誰かと目が合いそうになるので緊張しました」とはにかみながら、「ちょっと前にアフレコをしたので、どんな感じだったっけ? と探りながらやっていたんですけど、あと10回くらいやりたい。もうちょっと上手くやれそうな気がする」とやる気をのぞかせる。その北川について、斉藤は「男の役になりきっていて素晴らしい。間とか声の強弱は、これから俳優としてやっていく中で勉強になりました。笑いに限界を感じているので……」と感想とともに野望をぶっちゃけ、会場を笑いで包んだ。(錦怜那)