声優・森川智之『トップガン』トム・クルーズに憧れ自転車で…新作吹き替え「願いはかなう」
声優の森川智之と宮野真守が18日、都内で行われた映画『トップガン マーヴェリック』の吹替声優イベントに登壇し、厳しいルールが課せられたアフレコ現場の様子を振り返った。この日は、吹替演出家の依田孝利も来場した。
メイキングまで吹き替え!『トップガン マーヴェリック』特別映像
本作は、トム・クルーズをスターダムにのし上げた1986年公開のヒット作『トップガン』の続編。かつて自身も厳しい訓練に挑んだアメリカ海軍パイロットのエリート養成学校、通称「トップガン」に教官として戻ってきたマーヴェリック(トム)が、亡き相棒グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)たち若きエースパイロットと共に、実現不可能なミッションに挑む。
日本語吹替版では、マーヴェリック役を森川、ルースター役を宮野が担当する。前作が公開された36年前は、まだ「2ちゃい(歳)」だったという宮野は、「正式な続編が今、作られる衝撃。まさか『トップガン』に携わるなんて思ってもみなかったです」と興奮気味。一方の森川は、声優になる直前に前作を映画館で鑑賞したといい「『俺はマーヴェリックだ!』と思って映画館を出た記憶があります。MA - 1もどきのジャンパーを着て、レイバンもどきのサングラスをして、バイクは持っていなかったので自転車で国道1号線を走った記憶があります」と影響を受けていたことを明かし「願いはかなうんですね」としみじみと語った。
アフレコ現場では、映画にちなんで「ミス1回につき腕立て1回」というルールが課せられていたといい、宮野は「ちょいちょいやりました。パンプアップして帰りました」と笑顔。「ノーミス」だったという森川を「そんなに厳しい現場だったんだ」と驚かせた。
ルースター役へのアプローチについて、宮野は「見た目がけっこういかついけど若いから、おヒゲにとらわれないで、そのままのナチュラルな声で彼をしっかり表現できれば(と思いました)」と報告。森川は「前作のラストから、マーヴェリックがいかにして年齢を重ねていったのかが楽しみだし、僕も年を重ねてきたので、上手く自分と並行してお芝居に生かせたらなぁと思っていました」と振り返った。
本作では、メイキング映像も吹き替え版が制作されて話題を呼んだ。メイキングに登場するジョセフ・コシンスキー監督の声を諏訪部順一、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーの声を大塚芳忠というベテラン声優が務めており、「メイキングの吹替は初めてでした」という森川が「どこにお金使ってんだ……っていうね」と笑うと、宮野も「あれだけで映画に見える」と豪華な仕上がりを称賛していた。(錦怜那)
映画『トップガン マーヴェリック』は5月27日より全国公開