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横浜流星がダークサイドに堕ちる…藤井道人と5度目のタッグ『ヴィレッジ』制作決定

新境地に挑む
新境地に挑む - (C) 2023「ヴィレッジ」製作委員会

 『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』『余命10年』などの藤井道人が監督を務める新作映画『ヴィレッジ』の制作が決定し、横浜流星が主演を務めることが明らかになった。公開は2023年の予定となっている。

公開中の『流浪の月』でも熱演を見せる横浜流星【写真】

 藤井監督がオリジナル脚本を手掛ける映画『ヴィレッジ』は、ある村を舞台に一人の男の変化と、社会構造の歪みを浮き彫りにするヒューマンサスペンス。横浜が藤井監督とタッグを組むのは今回が5度目で、amazarashiの楽曲「未来になれなかったあの夜に」のミュージックビデオ、映画『青の帰り道』、「名もなき一篇・アンナ」(オムニバス映画『DIVOC-12』の一篇)、Netflixシリーズ「新聞記者」に続いてとなる。

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 物語の舞台は、夜霧が幻想的な日本の集落・霞門村(かもんむら)。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。幼い頃よりこの村に住んでいる片山優(横浜)は、美しい村にとって異彩を放つ、このゴミ処理施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く作業員にも目をつけられており、希望のない日々を送っていた。そんなある日、幼なじみの美咲が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出す。

 横浜ふんする主人公の優は、過去のある事件によって周囲に蔑まれながら、血縁によって村にとどめ置かれ、地縁によって最も憎むべき相手の下で不法な労働に手を染めていく。行き場のない苦悩、落胆、そして怒りを抱えるなか、彼はあるきっかけで“覚醒”し、村も予想外の事態を迎える。同調圧力、格差社会、貧困といった現代社会が抱える多くの問題の本質を投影し、そこに生きる人間たちのリアルに迫っていくという。

 企画を藤井監督の『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』や吉田恵輔監督の『空白』などを手掛けるスターサンズの河村光庸プロデューサーが担当した。(編集部・大内啓輔)

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横浜流星(片山優役)

藤井監督との出会いは、今から7年前の映画の打ち上げでした。その後お互い先の仕事が決まっておらず、頑張りましょうなんて話していた矢先に『青の帰り道』でご一緒することができ、その後も定期的に作品を一緒に創り、今回長編で主演を務めさせて頂きます。とても感慨深いです。藤井監督が何度も何度も書き直しされていた、愛のある最高な脚本です。日々の辛い状況から逃げたくても逃げられない。我慢しか出来ない青年を生き、身も心も削られましたが、彼の変化を楽しみにしていただきたいです。今まで見たことのない作品になっていると思いますし、とても考えさせられる内容になっています。公開は来年です。お楽しみに。

藤井道人(監督・脚本)

横浜流星と出会ってもう7年になります。お互い、全く売れていない頃からお互いを鼓舞し合って切磋琢磨してきた同志です。そして今回、流星の主演映画を監督出来ること、とても嬉しく思っています。河村プロデューサーからの今回のお題は『村社会』でした。事なかれ主義、同調圧力、慣例や秩序。とても難しい題材でしたが、今、僕らの周りに起きていること、感じたことを気負わずに書きました。横浜流星という俳優の進化と、素晴らしいキャスト、スタッフの技が詰まった観たことのない映画になっていると思います。是非来年の公開を楽しみにしていてください。

河村光庸(スターサンズ/企画・製作・エグゼクティブプロデューサー)

「村」。その集落構造はまさに日本社会の縮図と言えるでしょう。有力者(もしくは象徴的存在)を頂点とした序列の下、集団としての秩序が保たれ、表面的には穏やかな社会に見える。しかし、内在的に抑圧されていることに多くの人は気付かず、一方、そういった閉鎖的な集団に疑念を持ち、はみ出さざるを得ない人間がどんどん異形になっていく事で、社会的混乱が増幅してゆく……。このテーマは、あなたとあなたの周りに起きている物語なのである。この映画は藤井監督と制作したかつての2作品(『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』)とはまた違う人間集団のディープな物語になったと思います。皆さんは恐らくこの映画が完成した時に驚愕することでしょう。監督率いるキャスト・スタッフのスクリーンからあふれ出る熱量、そして、未だかつて観たことのない映像に……。

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