『PLAN 75』早川千絵監督、カンヌでカメラドール特別表彰の快挙
第75回カンヌ国際映画祭
第75回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間28日にフランスで行われ、「ある視点」部門に出品されていた『PLAN 75』の早川千絵監督が新人監督賞にあたるカメラドールのスペシャル・メンション(特別表彰)を受けた。
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本作は、是枝裕和が総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築し、キャストも一新した、早川監督のオリジナル脚本作品。超高齢化社会に対応すべく、75歳以上の高齢者が自ら生死を選択できる制度“プラン 75”が施行された社会を舞台に、その制度に翻弄される人々の姿を描いた。主演は倍賞千恵子が務めた。
メガホンを取った早川監督は、2014年に短編『ナイアガラ』でカンヌ映画祭シネフォンダシオン部門に入選、ぴあフィルムフェスティバルでグランプリに輝くなど、数々の受賞歴を持つ人物。カンヌでカメラドール及びその次点にあたるスペシャル・メンション(特別表彰)を受けた日本人は、『萌の朱雀』(1997)の河瀬直美(※カメラドールを受賞)以来2人目となる。今年のカメラドールは『ウォー・ポニー(原題) / War Pony』のライリー・キーオ監督とジーナ・ギャメル監督が受賞した。(編集部・市川遥)