マンホールでさえ美しい…「TOKYO VICE」東京での撮影秘話
WOWOWと HBO Max の共同制作ドラマ「TOKYO VICE」(WOWOWにて毎週日曜22時放送中)より、ロケ地となった東京の素晴らしさや撮影の難しさについて語られた、特別映像が公開された。
本作は、日本の大学を卒業し大手新聞社に就職したアメリカ人青年が、ある殺人事件現場に遭遇したことをきっかけに、東京の裏社会へと踏み込んでいくさまを描いた全8話のドラマシリーズ。マイケル・マン監督が第1話の監督並びに全話のエグゼクティブ・プロデューサーを務める。『ウエスト・サイド・ストーリー』でトニーを演じたアンセル・エルゴートが主演し、日本からは渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久らが参加する。1990年代の東京が舞台となる本作の撮影は、“世界で最も撮影が難しい都市”と言われる東京とその近郊で行われた。
公開された映像でマン監督は、「ロケ地の確保には多大の労力を費やした」と撮影での苦労を吐露する一方、「東京の街を歩いていると、つい立ち止まってしまう。マンホールでさえ美しいからね」と東京への愛と日本の文化に魅了されたことを明かした。同じくエグゼクティブ・プロデューサーのジョン・レッシャーは「日本は国が映像産業に多額の予算を使うシステムが、いまだ存在していない」と語り、そのため、いかに東京で撮影することが重要なのかを東京都知事に説明したという。ロケーション・スーパーバイザーのジャニス・ポーリーは、日本には「どんな監督も満足する素敵な場所がたくさんある」と前置きしたうえで、「理解してほしいのは、映画産業は日本に経済効果をもたらすということ。今作のように撮影をすることができれば、もっとたくさん海外の大型プロダクションが日本に来るでしょう」と語った。(今井優)
ハリウッド共同制作オリジナルドラマ「TOKYO VICE」はWOWOWにて毎週日曜午後10時より独占放送中 WOWOWオンデマンドにて配信中