『ソー:ラブ&サンダー』4時間30分のディレクターズカット版公開、監督は興味なし
映画『ソー:ラブ&サンダー』(全国公開中)のメガホンを取ったタイカ・ワイティティ監督が、ディレクターズカット版公開の可能性ついて、NMEのインタビューで語っている。
本作は公開前より、複数の未公開及び削除シーンの存在がキャスト及び監督のコメントによって判明している。ジェーン役のナタリー・ポートマンは「惑星一つ分」のシーンがカットされたとColliderに証言したほか、ゴア役のクリスチャン・ベイルは、エイトリ(ピーター・ディンクレイジ)やグランドマスター(ジェフ・ゴールドブラム)との共演シーンが削除されたとPrensaescenarioで発言。SNS上では、タイカ監督が当初構想していたディレクターズカット版(=ワイティティカット)の公開を要求する「#ReleaseTheWaititiCut(ワイティティカットを公開せよ)」というハッシュタグも流れ始めている。
この件について、ワイティティ監督本人は「他の監督が発表したディレクターズカットを観てきましたが、どれも最悪です。ディレクターズカットは良くないと思います」と否定的なコメント。「監督は場合によって作品をコントロールする必要があります。もしも私が『「ソー:ラブ&サンダー」ディレクターズカット観たい? 4時間30分だよ!』と言ったとしても、その出来は良くないと思います。4時間30分もあるので。一時停止しなくていい、休憩ポイントばかりです」と公開には興味がないという。
監督曰く、ディレクターズカットには複数の追加ジョークが含まれていたという。「それらのシーンが(完成版から)削除されたのは、単純に映画としてふさわしくなかったから。最近はあまり見かけないですが、DVDなどの特典では、クリックしても映像は流れないようにして、削除シーン名のリストだけ載せるべきです」と削除シーンは特典映像としても公開するつもりはないと語っている。(編集部・倉本拓弥)