『河童のクゥと夏休み』7月31日ノーカット放送 BS松竹東急で初の長編アニメ
原恵一監督の長編アニメーション『河童のクゥと夏休み』(2007)が7月31日、BS松竹東急(BS260ch、全国無料放送)の「日曜ゴールデンシアター」(毎週日曜夜6時30 分~)枠でノーカットで放送されることが決定した。
映画放送枠「日曜ゴールデンシアター」の夏休み特別企画として放送される本作は、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』などの原監督が、木暮正夫の児童文学を原作にした青春ストーリー。現代によみがえった河童と少年・康一のひと夏の交流を描く。
本放送では特別企画として、原監督が改めて制作当時を振り返り、構想20年の末に完成させた作品への思いを語る。
今年3月に開局した本チャンネルで長編アニメーションが放送されるのは初。BS松竹東急編成局、岡田雄介プロデューサーは放送に向け以下のようにコメントを寄せた。「自分が社会人になる前年に公開された本作品ですが、はじめて観た当時、アニメであれ実写であれ表現方法に関係なく、人間を深く見つめる作品に境界線はないんだと、映画を観る視野が広がった記憶があります。週6枠ある映画編成において、長編アニメーションのトップバッターを飾る作品を検討した際に、真っ先に思い浮かんだのが本作品でした。作品を見直して、不思議と今の時代の空気感と通じるものを感じました。『異質なもの』と向き合うというテーマにおいても、公開当時よりも現在の方が、真に迫ってくるものがありました。その一方で、単純に少年と河童の冒険譚としても引き込まれてしまうので、色々な世代の人に楽しんでいただけたら幸いです」
声優は、河童のクゥ役を冨沢風斗、康一役を横川貴大が担当するほか、田中直樹(ココリコ)、西田尚美、なぎら健壱、ゴリ(ガレッジセール)、松元環季、植松夏希らが名を連ねる。(編集部・石井百合子)