『ニュー・シネマ・パラダイス』がドラマ化!
ジュゼッペ・トルナトーレ監督による不朽の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』が、ドラマシリーズ化されることになったとVarietyなどが報じた。トルナトーレがドラマ版でも監督及び脚本を務める。
『ニュー・シネマ・パラダイス』は第2次世界大戦終結から間もないシチリアの小さな村の映画館を舞台に、映画好きの少年トトと映写技師アルフレードが友情を育んでいく姿を描いた感動作。エンニオ・モリコーネの切なくも美しいテーマ曲はあまりにも有名だ。1988年にイタリアで公開され、日本では翌1989年12月に東京・シネスイッチ銀座で単館公開。多くの映画ファンを魅了し、同館で40週に及ぶロングラン上映を記録した。第42回カンヌ国際映画祭グランプリ、第62回アカデミー賞外国語映画賞など数々の賞を受賞している。
全6話で構成されるドラマ版のタイトルは「パラディソ(原題) / Paradiso」で、『おとなの事情』のマルコ・ベラルディがプロデュースする。ドラマ版も映画と同じストーリーだが、異なる物語の筋を持つ拡大版になる。村に住む主要キャラクターたちのバックストーリーを掘り下げ、イタリアの戦後世代の人々と彼らの再出発への意欲を、戦後の映画への情熱と絡めて描くという。ベラルディは現在、トルナトーレ監督と共にアメリカにおり、アメリカのストリーミング会社と交渉中だ。まもなく撮影を開始し、来年の配信を予定している。(編集部・市川遥)