「六本木クラス」早乙女太一の清々しいまでの悪役ぶり人気
韓国ドラマ「梨泰院クラス」を竹内涼真主演でリメイクするテレビ朝日系ドラマ「六本木クラス」(毎週木曜夜9時~)で、竹内演じる主人公・新と対峙する長屋龍河役の早乙女太一。その清々しいまでの悪役ぶりが視聴者を喜ばせている(※一部ネタバレあり)。
チョ・グァンジンのウェブ漫画「六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~」とパク・ソジュン主演による韓国ドラマ「梨泰院クラス」(2020・Netflix)を原作にした本作。東京・六本木を舞台に、ある事件により人生を狂わされた主人公・宮部新(竹内)が、亡き父に教えられた信念を胸に巨大権力に立ち向かっていくさまを追う。4日放送の第5話は、六本木で居酒屋「二代目みやべ」を営む新が、巨大外食産業「長屋ホールディングス」の会長・長屋茂(香川照之)への復讐に大きな一歩を踏み出す目まぐるしい展開となり、ラストは新の強力な協力者が姿を見せる胸のすくシーンで幕を閉じた。
早乙女が演じるのは、長屋茂の長男。高校時代に新を絶望の淵に落とした人物でもある。父の権威をふりかざし、傍若無人にふるまっているが浅はかで感情をコントロールできない“ザ・ドラ息子”。今のところ「長屋ホールディングス」の後継者候補だが、父から全く信用されていないようで現在、政略結婚を無理やり進められている。韓国ドラマ版では映画『デッドエンドの思い出』(2018)やドラマ「ユミの細胞たち」「マイネーム:偽りと復讐」(共に2021)などのアン・ボヒョンが演じている。
第5話では、マネージャーの葵(平手友梨奈)の頑張りで「二代目みやべ」がテレビの料理対決番組に出演できることに。新は意気揚々と番組打ち合わせに向かうも番組プロデューサーと話していると、龍河がやってくる。新はそこで初めて長屋が対戦相手であることを知り、険悪なムードに。龍河が「え? え? え? ごめんなさい、対戦相手っていうのは……。あの~彼の物置小屋みたいな店と比較されるのはさすがにちょっとね……」と嫌味攻撃を開始。苦い顔をする新を横目に「怖い! もうこれだから刑務所帰りの人は~」と新の過去を暴露。さらに、新が思いを寄せる優香(新木優子)を巡って、自分は彼女と結婚するつもりで父親も賛成しているから勝手に会わないでほしいとけん制し、「身の程を知れ」と捨て台詞をはいて去っていった。
清々しいまでにクズになり切った早乙女の演技に、SNS上では「絶妙なウザさとチャラさ」「やみつきになる」「憎たらしい」「ムカつく」「ワクワクする」と歓喜の声が続々。さんざん新を挑発していた龍河だが、終盤には新に一喝される場面があり「スカッとした」「ごもっともすぎる」と、新に共感する声が相次いでいた。
一方、店が軌道に乗った新に対して「10年かかってたった一軒の店しか持てないような奴など脅威ではない」と虚勢を張る父に「でも意識してるよね……」と余計な一言をつぶやいて機嫌を損ねたり、父から見合いを言いつけられるも優香にいちずだったり。そんな不器用な一面も人気を博し、龍河の登場を待ちわびる視聴者が続出している。(編集部・石井百合子)