「仮面ライダーギーツ」簡秀吉、予測不能な生き残りゲームに期待と不安 “主人公脱落”の可能性も覚悟
9月4日スタートの特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(毎週日曜午前9時~テレビ朝日系)で主人公の浮世英寿(うきよ・えーす)/仮面ライダーギーツを演じる簡秀吉(かん・ひでよし)がインタビューに応じ、幼少期の夢だった仮面ライダーへの変身、本作で描かれる予測不能な生き残りゲームについて語った。
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■10代最後の年に、念願の仮面ライダー変身
令和仮面ライダーシリーズ第4弾の主演に抜てきされた簡は、2002年10月生まれの19歳。幼少期は、兄と一緒に毎週日曜の朝に「仮面ライダー電王」「仮面ライダーキバ」を観て育ったといい、「小さい頃から仮面ライダーは憧れの存在。ずっと仮面ライダーになりたいなと思っていました」と振り返る。
幼少期は、親から買ってもらった変身ベルトを身につけ、鏡の前でひたすら変身ポーズを練習していた簡。「19歳になって、カメラの前で東映スタッフの皆さんに囲まれて、仮面ライダーに変身できていることが感慨深いですし、本当に恵まれているなと思います。10代最後の年に『仮面ライダーギーツ』という作品に携わることができて、役者としてもすごく良い経験をさせていただいています。まだまだ未熟で、右も左もわからない状態なので、これから一年間で人としてもさらに成長していきたいです」
簡にとって憧れだった「仮面ライダー」シリーズ。さらに、作品を引っ張る主演ということもあり、撮影現場では常に緊張感をもって行動しているという。「現場に入る時も、主演として皆さんを引っ張っていかなければという思いを持っています。撮影が始まって1か月半、まだリーダーシップを発揮できていないのかなと思うところもありますが、スタッフの皆さん、キャストの皆さんで一丸となって作っていきたい作品なので、主演としての自覚を持って、これからも過ごしたいと思います」
■謎だらけの主人公「体で表現」することを意識
簡が演じる浮世英寿は、優勝者に理想の世界を叶える権利が与えられるゲーム「デザイアグランプリ」で不敗を誇っている。なぜゲームに参加しているのか、服装がタキシードである理由もわからない、まさに謎だらけの主人公だ。
「英寿は謎だらけですが、撮影を重ねて徐々につかんできています」と語る簡は、「演じるにあたって、自信家である英寿の圧倒的な余裕を自分に落とし込みながら、細い目線やセリフの言い回しも気をつけています。英寿は感情をあまり表に出さないので、その分、体で表現できる部分はできる限り表現しようと心がけています」と役との向き合い方を明かす。
英寿が変身する仮面ライダーギーツも、スタイリッシュな戦い方で敵を迎え撃つ。「すごくトリッキーな戦い方をして、遊んでいるかのような余裕さも出しているので、そういった所からクールさがにじみ出ています」と戦闘スタイルを説明した簡は、「最強という言葉が好きな方は、きっと仮面ライダーギーツを好きになってもらえると思います。そこに、英寿のお茶目な一面や優しさ、コミカルな部分も加わるので、視聴者のみなさんにもそういったところを好きになってもらいたいです」とアピールした。
■予測不能なゲーム「英寿が死ぬと思っています」
「デザイアグランプリ」の参加者は、仮面ライダーとして生き残りをかけて戦わなければならない。脚本を執筆する高橋悠也は、制作発表会見の際に「多人数ライダーが生き残りをかけて戦うということで当然、生き残らないライダーも出てきます。レギュラーといえどもずっと生き残っていられるのかは僕にもわからないので、キャストのみなさんには“自分は生き残らなくちゃダメだ”という存在感を存分に発揮して取り組んでいただけたらなと思います」とレギュラーキャストにも脱落する可能性があることを示唆している。
主演の簡も「高橋さんがおっしゃったように、誰がデザイアグランプリで脱落するかわからない状況で、メインキャストの誰かがいなくなる可能性もあると聞いて驚き、少し怖くなったりもしました」と心境を明かす。「オリジナル作品ということで、先がわからないことにワクワクしながら、英寿という与えられたキャラクターを演じ切りたいです」
撮影の合間も共演者と“脱落者予想”で盛り上がっているという簡だが、「僕は英寿が死ぬと思っています」と告白。「僕が脚本家や視聴者の目線だったら、最強である主役が脱落した方が面白いと思うんですよね。視聴者のみなさんも『え、脱落したぞ!』という焦りが見えて、盛り上がるんじゃないかなと。高橋さんなら、主人公を脱落させてくるかなと予想しています(笑)」
先が読めない展開が予想される「仮面ライダーギーツ」。これから1年間で「私生活でも英寿が出るくらい、役に入り込みたいです」と自信たっぷりに語る簡は、「自分も俳優として成長したい。1年間視聴者のみなさんに全力で愛されるように、そして僕も全力で英寿と仮面ライダーギーツを愛せるように頑張っていきたいです」と意気込んだ。(取材・文:編集部・倉本拓弥)