横浜流星、袴姿でTGCサプライズ登場　清原果耶と水墨画パフォーマンス披露

　映画『線は、僕を描く』（10月21日全国公開）で共演する俳優の横浜流星と清原果耶が3日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナで開催中のファッションイベント「第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER」（TGC）にサプライズで登場し、水墨画のパフォーマンスを行った。

横浜流星＆清原果耶『線は、僕を描く』スペシャルメイキング映像

　2人はこの日、TGC初の公式応援映画でもある『線は、僕を描く』プロモーションの一環で登壇。同作の水墨画監修を務める水墨画家・小林東雲氏が、ステージ上でライブパフォーマンスを披露するなか、まず清原がランウェイの先端に和装で登場。続けて、東雲氏の絵の奥から袴姿の横浜が現れると、2人で東雲氏の水墨画に最後の一筆を入れるパフォーマンスを披露し会場を沸かせた。

　『線は、僕を描く』は、『ちはやふる』シリーズなどの小泉徳宏監督が、砥上裕將の小説を実写映画化。水墨画と出会った大学生の青山霜介（横浜）が、その深遠な世界にのめり込んでいく姿を描く。東雲氏は、ステージで披露した絵について「全ての魂を込めて描いた松竹梅」と紹介。横浜が、「僕が竹を描いて、果耶ちゃんが梅を描いて完成しました」と続けると、東雲氏は「見ていただければわかると思うんですけど、この絵を映画の最終シーンに使ってもいいくらい、素晴らしい出来栄えです」と2人の水墨画のクオリティーを絶賛していた。

　清原は「水墨画はとっても難しい。感情が伝わってしまいます。でも今回、先生が優しく教えてくれて今日もなんとか描くことができました」と笑顔。横浜も水墨画にかける思いは人一倍強い様子で「一年かけて水墨画の四君子（東洋画の画題に好まれる竹、梅、菊、蘭の総称）を練習しました」と振り返ると「正直もっと時間がほしかったです。（貴重な勉強の機会をいただき）とてもありがたい時間でした」と語った。

　さらに横浜は、映画について「この会場の方々、全員に観ていただきたい」と呼びかける。「果耶さんも言っていますけど、水墨画の世界は本当に素晴らしいんです。墨と和紙と筆だけでこういう世界が出来上がる。一本線を描いただけで、その人の性格やその時の心の様子まで現れてしまう。水墨画の魅力が最大限に詰まっている作品なのでぜひ観てください」と力強く語ると、清原も「この会場にいらっしゃる同世代の方もそうですけど、水墨画を今まで知らなかったという人にも、ぜひ観てもらいたいです」と呼びかけていた。（取材・文：名鹿祥史）