リア・ミシェル、「Glee」での共演者イジメについてコメント
2020年にドラマ「Glee」の共演者から人種差別を告発され、食材宅配サービスHelloFreshの広告をクビになったレイチェル役のリア・ミシェル(36)。かつての撮影現場での自身の振る舞いと、2020年に告発された後の心境の変化について The New York Times に語った。
事の発端は2020年、米ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行により死亡した事件を受け、リアが「ジョージ・フロイドさんがこんな目に遭うなんて不当。このようなことは初めてではないし、終わらせなければならない」と人種差別撲滅を訴えるツイートをしたことだ。
これにシーズン6でジェーン役を務めた黒人女優サマンサ・マリー・ウェアが「爆笑。あなたがわたしの初めてのテレビ出演を生き地獄にしたことを覚えてる?!?! わたしは一生忘れない。あなたはみんなの前でできることなら、わたしのウィッグに『クソしてやりたい』って言ったわよね。ほかにもトラウマになるような自覚なき差別のせいで、ハリウッドでのキャリアに疑問を持つようになったのよ」とTwitterで批判し、ユニーク役のアレックス・ニューウェル、マーリー役のメリッサ・ブノワら共演者たちがこれに同調。ブリタニー役のヘザー・モリスは、リアは人種差別主義者というよりも誰に対しても無礼で不快な人物だったと明かし、リアの共演者イジメが暴かれることになっていた。
リアは、「Glee」のセットでの自身のそのような振る舞いは、完璧主義を叩きこまれたブロードウェイの子役時代に起因していると考えているよう。今回のインタビューで、「わたしは猛烈なんです。本当に一生懸命、仕事をします。ミスをする余地なんて残しません。このレベルの完璧主義、もしくは完璧主義のプレッシャーが、わたしに多くの盲点を残したんです」と完璧に仕事をすることにとらわれるあまり、周囲が見えなくなっていたとコメント。
告発によって、仕事の現場での自身の振る舞いをじっくり見つめ直すことができ、その結果、ブロードウェイミュージカル「ファニー・ガール」で主演を務める準備ができたという。「今は、リーダーであることの重要性と価値を本当によく理解しています。それはカメラが回っている時だけでなく、回っていない時もいい仕事をするということ。今までは、それはわたしにとって常に一番重要なこと、というわけではありませんでした」と語っている。(朝倉健人)