ゲイであることを隠して女性と結婚…ハリー・スタイルズ主演『僕の巡査』が描く40年間の悲しみ
第47回トロント国際映画祭
ハリー・スタイルズ主演のロマンス映画『僕の巡査』のワールドプレミアが、第47回トロント国際映画祭で行われた。同性愛が犯罪とされていた1950年代のイギリスと、そこからは大きく社会慣習が変わった1990年代を行き来しながら、警察官のトム(ハリー/ライナス・ローチ)、美術館学芸員のパトリック(デヴィッド・ドーソン/ルパート・エヴェレット)、教師のマリオン(エマ・コリン/ジーナ・マッキー)の悲しい40年間と彼らがたどり着くことになる結末を描いている。
ベサン・ロバーツの同名小説を、『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』のマイケル・グランデージ監督が映画化した本作。パトリックは職務中のトムに出会って惹かれ、絵のモデルを依頼したことから恋仲に。また、マリオンと出会ったトムは、彼女とのデートにパトリックを連れて来るようになり、3人は親友に。その後、トムはマリオンとの結婚を決めるが、裏ではパトリックとの関係も続け、ついにマリオンは真相に気付いてしまうことになる。
1950年代の3人を演じたのは、ハリーとドラマ「リッパー・ストリート」のデヴィッド・ドーソンと「ザ・クラウン」のエマ・コリン。3週間のリハーサルをした上で撮影に臨んだというハリーは、「デヴィッドとエマと仕事ができてすごく幸運だった。二人はただ一緒にいて居心地がいい人たちで、キャラクターを超えた本物の友情が基盤になっているから、友情のシーンではそんなに演技をする必要はないし、激しいシーンでは信頼と安心感があった」と二人に感謝していた。(編集部・市川遥)
映画『僕の巡査』は11月4日より Prime Video で独占配信
第47回トロント国際映画祭は現地時間18日まで開催