【ネタバレ】前代未聞!「シー・ハルク」最終話の衝撃 脚本家「正しい終わり方」
13日、マーベル・スタジオの実写ドラマシリーズ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」最終話となる第9話がディズニープラスで配信され、予想の斜め上を行く前代未聞の展開に「衝撃的すぎる」と世界中で話題となっている。(以下、最終話のネタバレを含みます)
第9話「主人公は誰?」では、主人公ジェニファー/シー・ハルクと彼女の仕事仲間が、「インテリジェンシア」の管理者ハルクキングの正体を突き止めるべく奔走。ジェニファーがマッチングアプリで出会ったトッドがハルクキングであることが判明すると、ハルクの力を得たトッド、金のために講義を引き受けたアボミネーション、なぜか乱入してきたタイタニア、音信不通だったハルク/ブルース・バナーによる大乱闘が始まる。
あまりにも唐突なシナリオに不満を抱いたジェニファーは、「めちゃくちゃでどの話も筋が通らない。面白い?」と第四の壁を破って視聴者に語りかけてくると、ここで衝撃の展開が幕を開ける。本編が一時停止し、ディズニープラスのメニュー画面が表示されたかと思いきや、シー・ハルクがドラマの世界を飛び出し、マーベル作品の裏側を映し出すドキュメンタリーシリーズ「マーベル・スタジオ アッセンブル」へと移動。ドラマ制作陣の作業部屋へと詰め寄り、最終話の内容について不満をぶち撒ける。
制作陣から「ケヴィン(=マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ)の要望」であると告げられたシー・ハルクは、マーベル本社へと赴き、ケヴィンと面会。ついにケヴィン・ファイギの登場か……と思われたが、彼らの言う“ケヴィン”は人間ではなく、AIロボットの「K.E.V.I.N.」(知識拡張型映像相互接続体)。全てを管理する“黒幕”と対面したジェニファーは、自分が望む最終話を伝えながら、展開を変えていった。
ジェニファーとK.E.V.I.N.の会話では、海外メディアで報じられたVFXチームの過重労働問題に切り込む発言や、ジェニファーが視聴者の代わりに「X-MENは(マーベル・シネマティック・ユニバース=MCUに)いつくる?」とぶっ込むなど、MCU関連のメタ要素が満載。作品の出来に不満を募らせた主人公が自ら内容を変えてしまう展開に、Twitterでは衝撃と爆笑の感想が次々と投稿されている。
脚本家のジェシカ・ガオは、最終話について「全ての作品において正しいとは言えませんが、この作品にとっては正しい終わり方です」とMarvel.comでコメント。「初日からこの作品がどんな内容になるのか、何を期待されているのか真剣に正直に話し合ってきました」と視聴者が求める作品づくりを目指したと明かしている。(編集部・倉本拓弥)
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(全9話)はディズニープラスにて独占配信