横浜流星、主演舞台「巌流島」に意欲!「自分にしか出せない宮本武蔵を」
横浜流星が26日、山口県・下関市の巌流島(正式名称・船島)で行われた主演舞台「巌流島」オンライン制作発表会見に出席し、コロナ禍により延期になった舞台が2年半ぶりに上演されることに「この期間で積み上げてきたすべてを注ぎ込みたい」と熱い思いを語った。会見には中村隼人、演出を務める堤幸彦も参加した。
剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の世紀の大勝負「巌流島の戦い」を新解釈で描く本舞台。横浜は宮本武蔵を、中村は佐々木小次郎を演じる。
武蔵と小次郎の戦いが行われた山口県下関市の巌流島に降り立った横浜。青空が広がるなか、武蔵と小次郎の銅像の前に歩みを進めると「非常に感慨深いですね」と笑顔を見せる。いまから410年前に一騎打ちのあった場を実際に体感した横浜は「この場で感じたことがきっと役づくりの助けになると思います。とてもパワーを感じます」としみじみ語る。
本舞台は2020年7月~9月にかけて上演される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって全公演が中止になった。それから約2年半が経ち、来年上演されることに横浜は「一度中止になり、とても悔しい思いがあったのですが、また機会を得られてうれしく思います」と思いを吐露すると「あのときから積み上げてきたことすべてを注ぎ込み、深みのある宮本武蔵を演じたいです」と意気込む。
演出を務める堤は「新解釈」という言葉について「演出面では、いまの舞台における最新のテクノロジーを駆使したもの」と定義すると「でも、基本は二人の汗と血と涙をしっかりと表現したい」と本来の舞台の魅力と、新しい技術の融合した、新しい「巌流島」を見せることを誓っていた。
そんな新解釈の宮本武蔵について、横浜は「今回は武蔵の葛藤や戦う意味が脚本に色濃く反映されていて、心の揺れみたいなものを丁寧に描いてくださっています。そこを大事につくっていきたい。史実を大切にしながらも、自分にしか出せない武蔵を生きられれば」と抱負を述べると、堤も「これまで横浜さんが映画やドラマでつくり上げてきたキャラクターがこの舞台にとっては必要になります。武蔵役は適役、期待しかない。必ずやり遂げてくれると思います」と大いなる期待を寄せていた。(磯部正和)
舞台「巌流島」は来年2月10日から東京・明治座を皮切りに全国上演