吉沢亮、主演作の選択「間違えちゃったかも…」
吉沢亮が1日、都内で行われた映画『ブラックナイトパレード』(12月23日公開)クリスマス出発式(製作報告会)に登壇し、大河ドラマの次の主演作が本作であることに「間違えちゃったかもしれない……」とぶっちゃけ、会場の笑いを誘った。この日は、共演の中川大志、渡邊圭祐、福田雄一監督も来場した。
北極にあるサンタクロースハウスに誘拐され、ブラックサンタとして働く事になったフリーターの日野三春(吉沢)が、天才的なハッキング能力を持つ北条志乃(橋本環奈)、テンションアゲアゲで“DQN”なチャラ男・田中カイザー(中川)、一切笑わないイケメン・古平鉄平(渡邊)らと共に、世界中の子どもたちへ幸せを届けるために奮闘する。
渋沢栄一役で主演を務めた2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の次に選んだ主演作が本作。「ギャップしかないですね。ちょっとわかんないですけど、間違えちゃったかもしれない……」とぶっちゃける吉沢だが、映画『銀魂』シリーズ、『斉木楠雄のΨ難』などに出演し、いまや福田組に欠かせない一人でもあり、「福田さんの作品で主演をやらせていただくのは純粋にうれしかったです」と喜びも伝える。
福田監督は「ありがたいことです。あの渋沢さんがこれをやるかという感じ。本当に情けない役なので、僕は楽しみにしています。ダメ男をどうやってやるんだろう」と期待をかけていることを明かすと、「走り方一つとっても変な走り方で面白いんですよ。こんなところにもダメ男を差し込んでくるのかと思って」とコメディーセンスを称賛。吉沢も「ギラギラした役が続いていたので、どうしようもない感じが楽しくてしょうがなくて。基本的にツッコみの役ですが、楽しくなって自分もふざけちゃうんですよね」と笑った。
一方で「今までは『かまさなきゃ!』という意識があって、事前にいろいろ考えながら(撮影現場に)行っていたんですけど、今回はツッコむことが多かったので、そういうことが一切なく、とにかく現場で役者さんの動きを見て、瞬発的に反応していく感じで、今までとは違う辛さがありました」と真摯な一面も見せる。ところが、福田監督は「亮くんがそこまで我慢していたとは思えない。隙あらばボケてた」とリーク。中川も「全体を通して漏れ出ていましたよね。俺にもやらせろという感じ」と撮影を思い返した。
アドリブで白目まで披露している吉沢だが、佐藤二朗にはまだ手が届かない様子。MCから「佐藤が憧れの人」と確認された吉沢は「昔の話ですけどね」と言い放って笑いをとると、「嘘です。『勇者ヨシヒコ』とかで二朗さんの自由なお芝居を見て、こういうお芝居ができる人になりたいと思った」ときっかけを紹介。
しかし、本作で初めてがっつり共演した感想は「意味わかんなかったですね。変な声とか普通に出すんだ……と思って」。さらに「シーンとして面白くしようという思いがありながら、僕をどうにか笑かせようとする感じに耐えられなくて、ずっと目を合わせられなかったです」とかつてない体験を振り返っていた。(錦怜那)