地獄を手作りで…『マッドゴッド』驚きのメイキング映像&写真公開
特殊効果の神として知られる巨匠フィル・ティペット監督が制作期間30年をかけたストップモーションアニメ映画『マッドゴッド』(12月2日公開)より、驚異の制作過程がのぞけるメイキング映像と写真が公開された。
本作は、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンが、無残な化け物たちの巣窟と化した地獄のディストピアを巡るダークファンタジー。拷問された魂、老朽化した地下壕、うごめく不気味なクリーチャーたちなど、「天国よりも地獄に惹かれる」と語るティペット監督の潜在意識から生まれた狂気の世界が描かれる。
公開された映像には、ティペット監督がCGを学んできた新世代のアーティストたちに、手作りのストップモーションの熟練の技を教えながら共同作業を行う様子が収められている。金属、粘土、毛、布、パウダー、スプレー、グルー、ガスバーナーなど、さまざまな道具を使い、実物ならではの繊細な質感を表現している。なお、映像にはティペットの長年の盟友であり、ILM社で多くのスティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスの作品に携わってきた視覚効果界の重鎮デニス・ミューレンの姿も。デニスは本作でアソシエイト・プロデューサーを務めている。(今井優)