北村匠海、ワールドカップ日本の勝利に歓喜 アニメ映画でサッカー少年役の裏側
北村匠海が24日、都内で行われたアニメーション映画『かがみの孤城』(12月23日公開)のプレミアイベントに登壇。本作でサッカーが得意の中学1年生・リオンの声を務めた北村は、「日本勝ちましたね。きっとリオンもこの(映画の)世界の中で昨日の勝利を喜んでいたと思います」と開催中のサッカーW杯日本対ドイツ戦の結果に触れながら笑顔であいさつした。
イベントには、声優を務める當真あみ、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、梶裕貴、宮崎あおい、そして原恵一監督も来場した。
北村は、演じるリオン役に当初不安があったそうで、「僕は今25歳で、中学生のリオンくんに声をあてるところがネックで、最初に監督にその話をさせていただきました」と回顧。しかし、原監督からは「(マイクテストなどで)声を聞いている限り、そのままでいてくれればいい」と伝えられたそうで、「ありのままというか、自分のままの瞬間もこの映画に入っているのかなと思います」と語った。
原監督は「役と実際の年齢の幅があったので、ちょっとドキドキしていた」と吐露するが、「(アフレコを)始める前に雑談をしていると『大丈夫だ』と思った」という。また、印象的なエピソードとして「休憩をとりたくない(と言われた)」と話すと、「普通は2、3時間で1回休憩を入れるんですけど、気持ちを切らせたくなかったんだろうなと思い、役者魂を感じました」と感心した。
北村は「声優の仕事は頭から録っていくんですけど、向かって行かなきゃいけない感情の振り幅があって、途中で『この作品は止まってはならないな』と思ったので、やり切るまで一度も座らず、マイクと闘いながらやらせていただきました」と振り返る。闘いは4時間にわたり、原監督は「ミスもなかったので順調にいったんですけど、今、北村くんが言ったことは感じました」と思い返すと、機械の調整をするための待ち時間などでも立っていたことを明かし「高倉健さんみたい」と名優に例えて称賛。北村は「光栄です」とうれしそうに笑っていた。
本作は、直木賞作家・辻村深月による本屋大賞受賞作を劇場アニメ化。学校に居場所を見つけられない少女・こころ(声:當真あみ)は、鏡の中の不思議な世界に迷い込み、6人の中学生たちと出会う。そして、「城に隠された鍵を見つけたらどんな願いでもかなえる」と告げるオオカミさま(声:芦田愛菜)の言葉に従い、鍵探しを始める。(錦怜那)