インド映画『RRR』ニューヨーク映画批評家協会賞で監督賞
第88回ニューヨーク映画批評家協会賞が現地時間2日に発表され、作品賞をケイト・ブランシェット主演の『タール(原題) / Tar』が受賞、日本でも話題を呼んでいるインド映画『RRR』のS・S・ラージャマウリ監督が監督賞に選ばれた。
【動画】そんなわけないがある!インド映画『RRR』脅威のアクション
同賞はニューヨーク映画批評家協会が1935年に設立した、数ある批評家協会賞の中でも歴史のある映画賞。例年12月に発表され、オスカー前哨戦の一つとしても注目を浴びており、昨年は濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が作品賞を受賞した。
『タール(原題)』はドイツのオーケストラで初の女性首席指揮者に上り詰めた世界的な作曲家、リディア・タールを描いた作品で、主演のケイトは女優賞にも選ばれた。
監督賞を受賞した『RRR』は、『バーフバリ』シリーズのラージャマウリ監督が、イギリス植民地時代のインドを舞台に、2人の英雄の熱い友情と戦いを、常識を超越した怒涛のアクションで描いた作品。今回の受賞により、米アカデミー賞ノミネートへの期待が高まった。
さらに、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『グーニーズ』など、子役として一世を風靡したキー・ホイ・クァンが『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で助演男優賞に選ばれた。(編集部・入倉功一)
第88回ニューヨーク映画批評家協会賞の主な受賞作品、受賞者は下記の通り。
作品賞:『タール(原題) / Tar』
監督賞:S・S・ラージャマウリ『RRR』
男優賞:コリン・ファレル『アフター・ヤン』『イニシェリン島の精霊』
女優賞:ケイト・ブランシェット『タール(原題) / Tar』
助演男優賞:キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
助演女優賞:キキ・パーマー『NOPE/ノープ』
脚本賞:マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』
アニメーション賞:『マルセル・ザ・シェル・ウィズ・シューズ・オン(原題) / Marcel the Shell with Shoes On』
撮影賞:『トップガン マーヴェリック』
ドキュメンタリー賞:『オール・ザ・ビューティー・アンド・ザ・ブラッドシェッド(原題) / All the Beauty and the Bloodshed』
外国映画賞: 『イーオー(原題) / EO』
新人作品賞:シャーロット・ウェルズ監督『アフターサン(原題) / Aftersun』