天童よしみ&クリス・ハート銀幕デビュー!『湯道』でお風呂デュエット披露
生田斗真が主演を務める映画『湯道』(2023年2月23日公開)で、歌手の天童よしみとクリス・ハートが映画初出演を果たすことがわかった。あわせて豪華キャスト陣総出演の最新予告映像も公開された。
本作は、小山薫堂が2015年に提唱し、日本の文化「お風呂」について精神や様式を突き詰める「湯道」を、『HERO』『マスカレード・ナイト』などの鈴木雅之監督が映画化。生田が主人公・三浦史朗にふんするほか、濱田、橋本環奈、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、吉田鋼太郎、夏木マリ、柄本明、小日向文世、角野卓造、生見愛瑠、窪田正孝らが出演する。
天道が演じるのは、銭湯「まるきん温泉」の常連客で、誰もいないお風呂で思い切り歌うのが趣味の小林良子。普段のステージ衣装からは想像できないカラフルなジャージ姿で映画初出演し、「けんかをやめて」「オンリーユー」など、こぶしの効いた歌声を銭湯いっぱいに響かせる。
クリスが演じるのは、刑務所に収監されている受刑者で、出所後のお風呂とコーヒー牛乳を夢見ている竜太。映画初出演にして初演技となるクリスは「音楽とは違うリズムでパフォーマンスができ、一生忘れられない素晴らしい経験になりました」と撮影を振り返った。
天道とクリスは、物語の重要なシーンで、名曲「上を向いて歩こう」をデュエットする。企画・脚本の小山は、二人の“お風呂デュエット”シーンについて「きっと誰もがお風呂でお気に入りの歌を口ずさみたくなるはずです」と太鼓判を押した。
あわせて、天道とクリスのほか、豪華キャスト陣が総出演する最新予告映像も公開された。(今井優)
天道、クリス、スタッフ陣のコメントは以下の通り。
天童よしみ (小林良子 役)
今回、映画に初めて出演させていただいたのですが、最初にお話をいただいた時は、“え!嬉しい!”というのが率直な感想でした。参加させて頂き、とても感謝しています。撮影現場は、監督さんはじめスタッフの皆さん、共演者の皆さんがひとつになって、一つのものを創り上げていて、大変感動しました。
お風呂での歌唱シーンは、歌手・天童よしみとしても大胆に挑みました。浴室は声がよく響きますし、服を脱いで自然体にもなって、とても心地よく歌えました。クリス・ハートさんはハートのある発声法と魅力的なボイスで、以前からご一緒したいと思っていたのですが、今回念願かなって初めてコラボができました。クリスさんとのハーモニーには、ぜひご期待いただきたいです。
今作は、人生について考えさせられつつもファンタジックな所もあって、不思議なぬくもりのある作品です。こういう映画は今まで見たことがない気がします。ぜひ、劇場で、やさしさに触れ、ホロっと涙し、心を温めていただけるとうれしいです。
クリス・ハート (竜太 役)
初めて映画に出演しました。音楽とは違うリズムでパフォーマンスができ、一生忘れられない素晴らしい経験になりました。何ヶ月も竜太という役のことを考えていたので、撮影が終わるのがとても寂しかったです。今回、新しいことにチャレンジでき、ステージでパフォーマンスする上でも力になる気がしています。また機会があれば、お芝居をやりたいですね。
裸での歌唱は、今までにない体験でした(笑)。天童さんとは男湯と女湯で距離が離れていましたが、目の前で一緒に歌っているような感覚で歌うことができ、この映画にとって特別な瞬間を一緒に作れたと感じています。
銭湯や温泉、お風呂の文化はアメリカにはないですし、日本の大切な文化だと思います。日本の素晴らしさ、人と人を繋ぐ思い出の場所で描かれるストーリーが、いろんな人へ届くことを願っています。皆さんに早くご覧いただき、楽しんでほしいです。
企画・脚本:小山薫堂
お風呂における浴室の天然エコーは、歌い手にとって最高のステージだと思います。その天然エコーでプロのシンガーが歌うと、どこまで感動できるんだろう……そんな発想から二人のシーンをつくりました。二人のシーンを観ると、きっと誰もがお風呂でお気に入りの歌を口ずさみたくなるはずです。
プロデューサー:若松央樹
脚本の打ち合わせ時から、お風呂で歌う登場人物には、とにかくハッとするような歌の上手さがあったらといいなと思っていました。そう言う意味では歌の上手な俳優さんというより、最初から「歌手」の方に当たろうと思っていました。そして役柄や映画の世界観から、親しみやすさがあって庶民的なイメージもあるという意味で、真っ先に天童さんにオファーいたしました。
さらに、そのデュエットの相手として、歌のジャンルも違った方が、驚きやどんなハーモニーになるのか、自分でも楽しみだと思い、クリスさんにオファーしました。お二人とも映画出演は初めてとのことでしたが、あれだけの経験と表現力のあるお二方ですので、演技も素晴らしかったです。女湯男湯の壁をはさんだデュエットを聞いた時には、感動で涙があふれました。ぜひその歌声と二人のストーリーに注目して見ていただければと思います。