コトー先生の自転車、映画で電動化！
ドラマ放送終了から16年ぶりに映画として帰ってくる『Dr.コトー診療所』（12月16日公開）。吉岡秀隆演じる主人公・コトー先生のトレードマークといえる自転車には、電動機能がついた。
2003年に放送されたテレビドラマ第1期の第1話で、コトー先生のリクエストに応じて事務長の和田さん（筧利夫）が修理して、動くようになった古びた自転車。その自転車に乗ってコトー先生が島中を往診して回る場面は、本シリーズおなじみのシーンとしてたくさん登場する。
今回の映画でも、初日に撮影したのはコトー先生が自転車で往診に行くシーンだったという。中江功監督は「16年ぶりでしたが、白衣を着て自転車に乗ったらもうコトー先生でした。今回は電動自転車でしたけどね（笑）」と茶目っ気たっぷりに撮影現場の様子を明かしている。映画の公式SNSでも自転車に電動機能がついたことが紹介されており、シリーズファンは「コトー先生、良かったね」「時の流れを感じます」と年を重ねたコトー先生を温かく見守っている。
「Dr.コトー診療所」は、東京からへき地の離島・志木那島に赴任してきた外科医の“Dr.コトー”こと五島健助と島の人々との関わり合いを通して命の尊さを描く人間ドラマ。2003年にテレビドラマ第1シリーズ、2004年に特別編とスペシャルドラマ、2006年に第2シリーズが放送され、人気を博した。原作は、累計発行部数1,200万部を超える山田貴敏の同名漫画。
映画では、過疎高齢化が進む志木那島に、財政難にあえぐ近隣諸島との医療統合の話が持ち上がる。島を出て拠点病院で働かないかと打診されたコトーは返事をできずにいたが、台風によって再び家族である島民たちの優しさと命の尊さに向き合い、葛藤することになる。（清水一）